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09月13日-03号

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  1. 浜田市議会 1995-09-13
    09月13日-03号


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    浜田市議会 平成 7年第356回( 9月)定例会     第356回(平成7年9月)浜田市議会定例会会議録(第3号)1. 日  時  平成7年9月13日(水)午前10時開議2. 場  所  浜田市役所議場        ────────────────────────── 議事日程(第3号)第1 一般質問        ────────────────────────── 本日の会議に付した事件第1 一般質問        ──────────────────────────            会       議            午前10時0分 開議 ○議長(三明忠君) おはようございます。 これより本日の会議を開きます。 ただいま出席議員は28名で議会は成立しております。 本日の議事日程は一般質問でございます。            ~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(三明忠君) これより昨日に引き続き一般質問を行います。12番徳原繁一君。            〔12番 徳原繁一君 登壇〕 ◆12番(徳原繁一君) おはようございます。 それでは、通告に従いまして質問させていただきます。 最初に、高齢者向け保養施設の建設についてであります。 さて、本年7日1日付の浜田市の人口動態表を見ますと、65歳以上の高齢者は、男性が3,769人、女性が5,858人の合計9,627人で、これは全人口4万8,224人に対して19.96%になるわけであります。実は、同様の趣旨の質問を3年前にもいたしました。そのときにはお年寄りの数は9,289人で、全体の割合は19.1%でありました。人口は減っているのにお年寄りは増えております。浜田市も高齢化は確実に進行しているということがこのデータからも如実にあらわれておるわけであります。 高齢化対策は待ったなしであります。今後は総合福祉センターも建設され、またデイサービスセンターの建設も計画されておりますので期待をいたしておりますが、ここでご提案申し上げたいことは、前にも申しましたが、こういったデイサービスやショートステイを受けられる以前の状態の方のリフレッシュ施設保養施設の建設であります。 医学の方でも、最近は予防医学に大きな視点が注がれるようになっておりますが、お年寄りが元気でおられるうちに気軽に来られて楽しまれ、そしてその健康を維持していかれるような施設が必要ではないでしょうか。こういった施設ができれば、この特老やデイサービスセンターにかかる負担も、間接的にではありますが、少なくて済むでありましょう。この施設のイメージとしては、やはり温泉と医療とおいしい食事、さらに軽スポーツのセットということになると思いますが、例えば日本海の夕日を見ながらお湯につかって、一杯やって、浜田の魚でも食べれると、あわせて医療のバックアップのもとに健康診断や簡単な治療、マッサージも受けられるというような施設はどうでありましょうか。お年寄りを一時にせよ施設に預けるというのではなく、むしろだれもが喜んで足を運びたくなるような施設をつくり、浜田の高齢者対策の目玉としていきたいと思います。 このような施設は、このお年寄りばかりではなく、同居の家族にも歓迎されるのではないでしょうか。また、一つの雇用の場をつくることにもなるわけであります。名前もシルバー何とかというのではなく、浜田の青い海、青い空のブルーのイメージで、ブルー何とかというようなさわやかなネーミングで大いに宣伝もして、中国管内のお年寄りの皆さんに来ていただくと。そのようになれば、この高齢化問題もむしろまちおこしの政策へと前向きに転換していけるのではないでしょうか。 こういった高齢者向け保養施設の建設について市長のご所見を賜りたいと存じます。 また、このような観点から、浜田市がこれから行おうとしております泉源開発についても大変関心のあるところでありますが、まず市が泉源開発をしてどのような施設を建設整備しようとしてるのか、基本的な構想をお聞かせ願いたいと思います。 さらに、このことは施政方針にもなく、今議会に突如として出てきた感がありまして、いささかの疑念も抱くわけでありますが、泉源開発をしようという地域は、国のリゾート開発地域に指定されたところとのことですが、県も海浜公園の整備事業を見直す中で、はっしータワーのあたり、Dゾーンにリゾート施設を、かなり大規模な予算をかけて開発整備するようですが、これと何か関係はあるのか、あるいはないのか。 また、平成4年12月議会の私の一般質問に対する答弁の中で、オリックスがクアハウスをつくりたいと言っているので考慮したいと言っておられますけれども、何かこれに便宜を図るようなものであるのかないのか、明快なご答弁をいただきたいと思います。 この問題で最後にお聞きしたいことは、実は生湯で、ある個人が温泉を掘り当てまして、1,800平米にも及ぶ土地を開発し、その中心となる施設は浜田市民に低料金で利用できるようなものを第三セクターでやってもらいたいと言っております。このことを聞きまして、この後、先方と連絡をとり、現地も確認してまいりました。せっかくこのようなことがあるのなら、市が幾らかかるかわからないのに、単独で泉源開発をするよりも、その前にこちらと協議してみてはどうかと思います。相手があることですから、条件が整わない場合もあるでしょう。その場合は市が単独ですると、こういうことでいいのではないかと思うのですが、この点いかがでありましょうか。 次に、企業誘致対策についてお伺いいたします。 私が申すまでもなく、定住対策の決め手は、働く場の確保でありますが、景気がかくも低迷する現在、浜田市にあっても、基幹産業である水産業をはじめ、個人営業の一商店に至るまでかなり厳しい現状が続いておりますことは、既によく周知のことであります。また、このたびはKDDが移転いたしますが、大手の企業もリストラにより支店の整理統合を進める中で、ここ数年浜田市からも多くの企業が撤退いたしております。今後の浜田市の将来、定住対策を考えるとき、一にも二にも働く場の確保が必要であります。企業誘致は、今後官民挙げてより真剣に熱意を持って取り組まねばならない最重要の課題だと考えます。 そこで、市の取り組みについていささか質問をいたします。 ただ企業誘致と言っても漠然としているわけでありまして、浜田市として何を売り物にし、どのような企業を引っ張ってきたらよいのかということであります。 まずお聞きしたいことは、今後浜田に来たいという企業があった場合、それに対する何がしかの優遇措置があるのか。また、場所の確保も必要ですが、石央団地の第2期工事分で市外からの企業を誘致するということでしたが、その開発の現状を教えていただきたいと思います。 次に、今後5万トンバースなど商港を整備していく中で、関連企業の進出ということも当然出てくるであろうと思うわけでありますが、昨日24番議員も同様の趣旨の質問をされましたが、それの展望なりをもう少し具体的に何か働きかけがあればお聞かせいただきたいと思います。 また、いささか提言も含めての質問になりますが、浜田をアピールするものの一つとして、私どもが毎日何気なく使っております水、美川の伏流水から取っております水道水、この質が大変にいいわけであります。水道決算委員会でいつも確認しているところでありますが、実際、よそから帰ってきたとき、浜田の水を飲んでそのおいしさを実感するのは私一人ではないでありましょう。先だっては、遠戚に当たります神戸の大震災の罹災家族が浜田で暮らしておりましたときにも、水道水がおいしいと、またその水で炊く御飯がおいしいとよく言っておりました。浜田の水産加工が発展したのも、またこれを支えたのもこの良質の水であったと聞いております。 私は、この水のよさをもっとアピールすべきではないかと考えます。直接的に水を売り物にするようなビールやジュースのメーカーをはじめ、ハイテク産業と言われるコンピューターなどのメーカーでも良質の水が欠かせないわけですが、このような企業に浜田進出の働けかけを積極的にすべきと考えますが、この点いかがでありましょうか、ご所見をお伺いいたします。 総じて今後の浜田市の定住対策を考えますときに、一体浜田は何によって発展していくのか。漁業なのか、商業なのか、観光なのかとなるわけですが、長期的には商港を整備して対岸貿易の拠点にするんだと、環日本海時代のゲートウエイシティにするんだということでありますが、いろいろのものが具体的になり、目に見える形となって実感がわいてくるにはまだまだ時間がかかるように思います。でありますれば、短中期的にはやはり企業誘致対策、それ以外にないと言っても過い言ぎではないでしょう。さきに言いましたように、このことは官民挙げて真剣な取り組みをいたすべきと考えますが、そのために、今申し上げました点も含め、企業誘致対策用パンフレットをつくるなどの取り組みを検討いただきたいと考えますが、この点いかがでありましょうか、ご所見をお伺いいたします。以上、壇上での質問を終わります。誠意ある答弁をよろしくお願いいたします。 ○議長(三明忠君) 市長。            〔市長 大谷久満君 登壇〕 ◎市長(大谷久満君) 12番議員の質問に逐次お答えをいたします。 初めの高齢者向け保養施設の建設でありますが、特に泉源問題についてのご質問でありますので、そういう点からお答えいたします。 浜田市には、ご存じのとおり、旧国府町時代から国民宿舎千畳苑に、宇野温泉からの給湯がありました。しかしながら、58年災害によりまして、これも災害をこうむってだめになりました。私は、昭和40年代の後半でしたが、県の温泉審議会の委員をしておりました。そのときに、ある町の方から泉源開発の審議が出まして、何本か掘った後だったようでありましたが、失敗をしておられたんです。それで、どうしても温泉が欲しいということで掘られて、何本目かに出まして喜んでおられたのが審議会にかかりましたが、そのように、温泉というのは夢があるものです。また、これは金もかかりますが、地域活性化に非常に大きなインパクトを与えるものでありまして、私はそのような施設をつくって、つまり市民の憩いの場にしたいと。もちろん、お年寄りが多いですから、お年寄りもゆっくり温泉につかって癒やしてもらおうと。お年寄りの楽しみは食べることとお風呂でありますから、十分活用を願いたいということを、前から私は夢に思っておりました。 そこで、そういうようなことが基盤になりまして、今回時期到来したと思っております。県下での温泉の状況を見ましても、いろいろと各町村でやっておられます。たまたま井戸水を掘ったのも温泉になったようでありますけれども、非常にここは白山火山地帯でありまして、掘れば水が出る、もっと掘ればお湯が出るという地帯でありますので、活用したいという点であります。 今回提案しております温泉の開発は、泉源の用地関連施設用地の取得・調査事業費でありまして、約100万人と称せられる観光客が浜田を訪れておりますが、これも夏に海水浴シーズンに集中しております。そういう点から、土地の市民の方々の利用が中心になりますが、さらには通年型のお客を呼んでいきたいということが念願でもあります。そういう意味で調査を行いまして、ぜひとも温泉を見つけて、泉源を見つけて確保したいと思います。何と言っても泉源は重要でありますから、市が保有しなければいけません。そういう意味で泉源を市で保有して活用していきたいということで、もちろんこれは民間の施設も活用されますので広がっていくと思いますけれども、インパクトが大きいという点であります。 それから、宇野温泉につきましては、平成2年にも再調査、再開発ということで予算をつけてやっておりますが、ある会社に委託してやったんですけれども、難しいという報告が出ております。 なお、市民の方々が非常に熱心になりまして、昭和60年の秋には温泉開発研究会というのができまして、心ある方々が自分の金で、ポケットマネーを出されまして何回かやっておられます。そういうことで、今回このような予算をつけたのであります。 したがって、場所はそういうような施設が整いつつあるところということで海浜公園の近く、あるいは今後進みます勤労者スポーツセンター等がありますから、そういうような集積地としての活用を図りたいという点から、あの辺を一応想定しております。したがって、ご質問のありましたようなはっしータワーあたりとは関係はございません。橋の向こう、Dゾーンの方では遊空間の計画がありまして、今市も一緒になって計画せにゃいけんと思っておりますが、相乗効果のある泉源でありますけれども、はっしータワーとじかに関係ないということを申し上げておきます。 それから、ご質問にありましたオリックスの関係でありますが、これもすぐは関係はしません。やはり権利、泉源という権利は市が保有せにゃいけん、こう思っておりまして、公共の施設、観光資源として、先ほど申し上げた市民憩いの場、あるいは高齢者はもちろんでありますが、活用したいと。さらには、冬時分を含めた県外の観光客の要にも駆使したいと、こういう点であります。 それから、生湯地区の関係でございりますが、これも敬意を表しております。非常によくやっておられますが、生湯地区としては別に市の方としても、市全体の開発といいますか、ということで、生湯地区についても自然公園地域でありますから考えなきゃいけないと思っております。ただ、これとはじかに今関係ありません。したがって、先ほど申し上げたような海浜公園近くの場所でありますので関係ございませんが、今後さらに生湯地区関係者の方からお話があれば十分相談していきたいと思っております。 以上が1番目であります。 それから、2番目の企業誘致対策でありますが、やはり質問のありましたように、若者の雇用の場を確保する、広げるということが、定住といいますか、県の方針でもあるように、私たちの市の方針でもあります。何とかして人口を増やしたいという念願であります。そういう意味で、随分企業誘致には回っておりますが、私は市長はそういう点ではセールスマンだと、浜田市のセールスマンだという考えでおりまして回ってもおりますけれども、いろいろと今、企業誘致対策、関係課を含めてやっております。 なお、優遇策についても、既に何年か前に決定しておりますが、今後またこれも検討し直すということも考えないけんなと思ってます。 具体的には担当部長から答弁申し上げます。 ○議長(三明忠君) 経済部長。 ◎経済部長(島津博君) 企業誘致対策についてお答えいたします。 ご質問の企業誘致に対する優遇措置でございますが、浜田市企業立地促進条例に基づく一定の基準要件を満たされますと、施設設備取得奨励金1億円を交付限度として、雇用促進奨励金1,000万円を交付限度として交付することにしております。また、製造業や工業を営むための必要な施設を新設、あるいは増設されますと、これも一定の基準ございますが、浜田市工場設置奨励条例に基づく税制の優遇措置が受けられることになっております。 ご質問の中にもありました石央団地の件でございますが、石央団地の現状でございますが、一分の10ヘクタールは既に完売をしております。 今後の対策といたしまして、平成6年度策定されました島根県長期計画には、県西部の産業高度化を促進するための産業支援拠点となるテクノパークの形成と、技術などの支援体制の整備を目的とした県西部新産業支援センターの設置が盛り込まれております。浜田市といたしましても、石央団地周辺の早期設置を島根県に現在要望しているところでございます。 次に、建設中の浜田港への建設誘致でありますが、現在内外航路の開設を目指しまして、地域内の産業と連携を図りながら、日本海側の航路の開設の情報を得ながらその実現を目指しております。航路の開設が図られますと、貿易業や流通などのさまざまな企業の進出が図られるものと考えております。 次に、良質の水を活用してビールや飲料水企業の誘致の推進と企業誘致のためのパンフレットの作成をしてはどうかというご提言でございますが、ビールや飲料水の製造地は、安くて良質で多量の水源確保と消費地に視近距離にあることが立地条件でございます。浜田市といたしましても、消費地広島を背後に持つ立地条件のよさと良質の水の分析表をビール、飲料水メーカーに送っておりまして、浜田市への工場進出のPRを行っており、引き続き工場誘致を図ってまいりたいと考えております。 また、企業誘致用パンフレットの作成につきましては、港湾やテクノパークの推進にあわせまして作成してまいりたいと考えておりますが、昨年度地域紹介ビデオ企業誘致編を作成をいたしておりますので、島根県と連携をとりながら労働の確保にあわせて行っていきたいというふうに考えております。以上でございます。 ○議長(三明忠君) 12番徳原議員。 ◆12番(徳原繁一君) 最初の保養施設の建設でありますけれども、市はどうしても泉源開発を単独でやられたいというお気持ちは確かにわかりました。それで、それを開発して、これを本当に市民のためのものにしていただきたいと、またそうであるのかということを再度確認したわけです。 今回の泉源開発と一緒にあわせて出てきているのがオリックス関係の土地のことが債務負担行為で同時に上がってきましてね、唐突に上がってきてるんだから、何かこれに便宜を図るために市が泉源開発するんじゃないかなというような疑念がずうっとあったわけなんです。実際、オリックスがいろいろ開発していく中で、文化ゾーンをやるというところも、実際は社会保険庁のスポーツ施設をつくるということ、そのもともとの土地も、それもオリックス関連の土地だったわけですけれども、だんだん譲歩していくんじゃないかなというそういう疑念がありましたものであえて言ったわけですけども、この泉源開発はあくまでも市民ためのものにされるということをもう一度確認していただきたいと思います。 それと、企業誘致対策ですけども、これは具体的な話というのはもう少し見えてこないのかなという気がするんですがね。去年の予算ですと、五千百万何がしかの予算がついているわけです。そしては四千百万幾らの予算がついておりますが、そのうちの4,000万というのは浜田ケーブルに対する、今の話の中にありましたけど、1億円の分の分担していく、それを払っていくための4,000万でありまして、実際に企業誘致対策事務費というは53万円ですかね、本年度の当初予算で。53万円しかついてないわけです。あんまり動きがないんじゃないかなというふうに思っているわけなんです。その前の年は産業立地調査事業ということで2,000万円ものお金をかけて調査を行っているわけなんですが、その結果、もう少しその調査した結果、どういう今年からその調査に基づいて行動していくのかということで、漠然とは聞きましたけれども、もう少し具体的な話ができればお願いしたいと思います。 ○議長(三明忠君) 市長。            〔市長 大谷久満君 登壇〕 ◎市長(大谷久満君) 再質問にお答えいたします。 市の予算は税金であります。これは非常に大事な金です。私も口を酸っぱくして超勤をしないように言っとりますし、これは少しの金でも大事に使ってほしいという意味で、私は厳しい、口酸っぱくなるぐらい、うるさいなと言われるぐらい職員から思われますけれども、言ってます。そのぐらい税金というのは非常に、徴収も大変ですけれども、払われる市民も大変だと思うんです。ですからその使い方も、その身になって使うということでありまして、当然これは市民に還元をしたいというのが基本です。ですから、泉源を見つけましたら、まず市民優先に使うと。もしお湯が豊富であって、余ればですね、余ればいろんなところへ、民間の施設を含めて使っていただくと、こういう点でありまして、やはり基本は市民の方々の本当に憩いの場として、東の方にありますね、西の方にもありますが、温泉というのは非常にいいんですね。皆さんが行って喜んで、市民もたくさん入っておられますけれども、助役もこの間あちこち視察してもらいましたけれども、非常にいいもんだということでありましたので、やっぱり市民が使っていると、使ってもらいたいということが基本でありますので、ご理解をお願いします。 それから、企業誘致ですけれども、数字等は部長が後から申し上げると思いますが、前の年は2,000万円も要ることがありますね。何か資料つくったでしょう。ところが、人が口込みで話すんですから、信用が土台になるんですね。そういう意味でパンフレットは安いものです、簡単なん。しかし、つくるときには何千万かかりますよ。それをつくっといて持って回るんですから、地図とか要覧とか持って回りますが、そういうときには持って回るだけですから出張旅費だけで済むんですね。数百万もあれば東京出張にもどこでも行けますから、海外出張まではまだ行きませんけれども、そういう点では非常にきめ細かにできると思います。私も朝日ビールへ何回も行きました。既に遅かったですね。情報がちょっと遅かったようです。3年、4年前行ったんですけれども、最近、そのときに社長がおっしゃるのは、四国へ決めましたと。ああそうですか。たったこの間──まだ着工してませんよ。その市長に聞いたら、市長は知らんちゅうて言うんです。そのぐらい秘密というか、企業関係は密接な関係がありますからね。ある会社から情報があって行ったんですが、決まっとるから難しいとおっしゃる。その会社もまだ着工しておりません、景気がまだ回復していませんから。その後はやっぱり飲料水関係で、やっぱり朝日ビール関係回っておりましてやっておりますけど、まだ来てません。ビールの場合は物すごい要るんですよ、水道水が。飲料水の場合はあんまり要りませんね。土地もあんまり要りません。そういう意味で、去年は特に、人は水ない言いましたが、私は水あるとこだいうことで宣伝して回ったんですが、まだ来てもらってませんけれども、鋭意努力してまいりたいと思っております。 そういう意味で、企業誘致の対策、実際動きは、大阪事務所にはありますよ。大阪事務所の方に頼んでやっておりますから。そういう専門家がおられますからね、その専門家があの日本ケーブルもやっぱりそれは情報があったんです。そういう意味で人脈が主でありますので、対策費そのものは余りお金要らんと思いますね。資料費等が要るんですね。その点、また部長の方から答弁申し上げます。 ○議長(三明忠君) 経済部長。 ◎経済部長(島津博君) 企業誘致対策でございますが、具体的には、市長がただいま答弁いたしましたように、やはり情報を収集しながら、情報も発信しながら、そしていろんなところからいろいろな人を伝っての誘致ということが大変重要でございます。島根県におきましても、昨年度から企業誘致協力員というのを25名委嘱しまして、これは全国でいろんなところにおられますが、非常に有名な方とか、そうした方を通じていろんな情報収集したり、いろんな情報をまた入れていただいたり、企業誘致に協力していただくということになっております。浜田市の場合も、島根県の企業誘致対策協議会というのが入っておりまして、こうした中で一緒にそうしたことに取り組んでおります。企業誘致というのは、いわゆる経済がこういうふうな状況になりましたので、全国ベースで見ましても、平成元年には企業立地したものが、これは2,000平米以上のもんですが、4,139件ぐらいございましたが、だんだんこれが少なくなりまして、平成6年には1,456件というふうに、非常に全国レベルでも企業立地というのが国内でなかなか難しくなっているという現状でございます。 島根県におきましても平成元年には20社、平成2年には16社というふうな企業誘致をしとるわけですが、平成5年は1社、平成6年で4社と、こういうふうな状況にもなっております。そうした中で、できるだけこうした協力員さん等の協力をいただいて浜田市の特性を十分理解していただきながら、浜田市への企業立地をお願いをしとるところでございます。 それから、産業立地調査の件でございますが、平成6年度に産業立地調査というのをいたしました。それは、こうした状況の厳しい中で、これから浜田市がどうした企業誘致の戦略をしていくかというこれは調査でございます。これはいろいろ、先ほど言いましたような全国レベルの傾向であるとか、今全国のいわゆる産業別の企業がどういうところを、どういう地域を志向しているのか、全国的な調査であるとか、こういうふうなことをしておるわけですが、こうしたいろんな提言の中で、浜田市への企業対象となる産業は、やはり浜田の地域を生かすということになると、食料品を含めた加工、あるいは医薬品というようなものも提案として出ておりますし、それから先ほど議員さんの方から言われました、いわゆる情報収集産業というふうなものも出ております。それから、住宅関連産業と、まあこうしたもの。あるいはこれからいわゆる今まで大都市地域に工場をしたものを地方へ移すというこうした戦略というのもあるというふうないろんなご提言もいただいておるところでございます。 浜田市といたしましては、こうしたものを十分、企業のニーズ等を十分考えながら、浜田の立地条件を生かしたこれから企業対策を進めていきたいというふうに考えているところでございます。以上でございます。 ○議長(三明忠君) 12番徳原繁一君。 ◆12番(徳原繁一君) 懇切丁寧なる答弁、誠にありがとうございました。おおむね質問に対しての答弁は了解いたしました。 それで、特に、今、最初の壇上での質問の最後で言いましたけども、生湯のところの温泉を掘り当てたという件ですけれども、大変広い土地で、既に造成も幾らか済んでおるようでありまして、市がそこに一緒にやるにしても、そんなにお金かからないんじゃないかなと。しかも、いいものができるんじゃないかなと。場所も大変、中国自然歩道ですか、公園の中にありますし、それはそれで大変すばらしいものができるんじゃないかなという気がしておりますので、ぜひ力を注がれて、それもあわせてやっていただきたいと思います。 企業誘致の方もいろいろ努力されておるようですけれども、市民の方としては、大変今厳しい状態であるということを申し上げましたけれども、できれば議会の方も何がしかのそういった情報をいろいろオープンにしていただく中で、また協力できるところは協力できるような体制もとられればいいんじゃないかなと思いますけれども、再度そこの辺、その企業誘致に対しまして、市長さんなり、経済部長さんなりのねっしあふれる決意のほどをもう一言お聞かせいただきまして、私の質問を終わりたいと思います。 ○議長(三明忠君) 経済部長。 ◎経済部長(島津博君) 企業誘致につきましては、昨年こうした調査もいたしましたので、こうしたことを十分踏まえながら、ただ島根県だけでなく、この地域も含めまして、県も含めまして、積極的な企業誘致対策を進めてまいりたいと思います。 それから、初めにご質問がありました生湯地区の件ですが、生湯地区につきましては、直接今回の泉源とは関係のないということを申し上げておりますが、そうした生湯地区につきましては、現在浜田市の観光振興ビジョンというのを通産省の事業で実施しておりまして、生湯地区については、県立の自然公園の中で唯一残された地域であるというふうに位置づけがしてあります。そうした中で、こうした周辺のこれからの整備をどのようにするかということもそうした一つの中に入っておりますので、そうした中でも十分ご意見を聞きながら、これから進めてまいりたいというふうに考えておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(三明忠君) 2番江角敏和君。            〔2番 江角敏和君 登壇〕 ◆2番(江角敏和君) おはようございます。 既に通告をしております項目に沿って順次質問をいたしたいと思います。 議席を与えていただきましてから初めての定例議会であり、もちろん初めての一般質問でありますので、質問の内容で的を外れるような点もあろうかと思いますが、趣旨を受けとめていただいてご答弁のほどをよろしくお願いをしておきたいと思います。 質問内容ですが、大きくは、住民の足といいますか、市民の皆さんの移動する権利にかかわる公共交通の問題について、その1点に絞り、具体的には5項目にわたって簡潔に質問をいたします。 最近、島根県内の唯一の鉄道貨物基地となっております東松江貨物基地の廃止計画が、来年のダイヤ改正をにらんで持ち上がり、地元業者の方々や県、さらには松江商工会議所の皆さんも、存続に向けて動いておられることはご承知のことと思います。 また、新聞でも、JRの新型車両にぜひトイレをつけてほしい、こういう切実なる投書や記事をよく目にいたします。それだけマイカー時代とはいえ、公共交通が住民の生活と平等に大きく関連しているかというあらわれでもあるかと思います。言いかえれば、国鉄が民営会社になって採算性を重視するとしても、公共の福祉の実現を目的として活動すべき役割はいまだに強いということであります。公共性とその役割を切り捨てつつあるJRに対して、行政の側からも強くその使命を促し、市民や利用者の要求を反映させていくことが求められていると考えます。 これまでも島根県、とりわけ県西部における公共的交通の交通過疎とも言える現状に対して、市長はじめ関係部署におかれましても、改善に向けた働きかけや努力が行われていることは拝聴しておりますが、先ほど述べたことを踏まえて1点目の質問をいたします。 浜田市民が日常的に利用する公共的な交通といえば、主として鉄道とバスではないかと思います。また、浜田市の主要事業でも、きのうからも質問やご答弁の中で触れられておりますように、教育、文化、福祉に関する公共施設の建設が着々と進められておりますし、また長期的な事業計画もございます。こうした事業計画とその場を結ぶ、その施設を結ぶ公共交通の現状を、今の現状を踏まえながら、事後対処方式ではなくて、行政の側から積極的に将来を展望した中長期的な公共交通のビジョンを持って関連会社の運行計画に反映をさせていくようなことがこれまで以上に必要ではないかと考えますが、この点について質問をしておきたいと思います。 次に、2点目の質問に入ります。1点目の質問とも関連をするわけですが、浜田駅周辺都市拠点総合整備との関係であります。 浜田駅から浅井川に向けた9号線側ですけれども、ここの地区は、浜田市内に残された唯一かつ大規模な空間であり、その整備のあり方や方向性について既に検討され、より具体的な整備計画が進みつつあることを聞いております。まだ調査、計画段階だろうとは思いますが、かなり詳細な整備計画調査の報告書概要が出されております。これを見ますと、駅周辺がさま変わりをするような内容になっております。鉄道、バスといった公共交通にも大きくかかわる事業計画だと思いますが、土地区画整理や全体的な事業の実現に向けた見通しや将来展望、今後の課題はどんなことが挙げられるのか、お聞きいたします。 心配しますのは、この調査委員会は10名のメンバーで構成をされておるようして、その中にはJRの米子支社、あるいは国鉄清算事業団中国支社の方も加わっての報告書が出されているわけです。現在、例えて言いますと、浜田止めの出雲号が浜田に到着をして、また東京へ向かう場合、浅井の9号線側に引き込んで車両の洗浄などを行っておるわけですが、この9号線側の8本の線路はすべてなくなる構想といいますか、図面になっております。この事業計画の絡みでうわさをこれまでもされてきました出雲号の廃止などにつながりはしないかという点、そしてまたJR関連施設の集約化もこの中には出されております。現在でも多くの社員の皆さんが、JRの赤字対策と称して京阪神の方へ出向に行かれておりますが、関連会社もここにはあるわけでして、この関連会社も含めたさらなる縮小につながり、雇用の場を失うことにつながりはしないかという点であります。 昨日からの質問や答弁にもありますように、浜田市も定住策や雇用対策を講じておられるわけで、この開発の中でこうした問題が生じてはならないと考えますので、この点もお尋ねをしておきたいと思います。 3点目に利便性の問題について、ここでは具体的に2つほどお聞きしたいと思います。 1つは、全国高校総体の卓球と柔道大会が7月31日から8月11日にかけて浜田市内の会場で開催をされました。選手関係者の皆さんの宿泊が浜田市内だけでは収容できないというようなことで、近隣の江津市や益田市へも宿泊をされたようです。この選手関係者の皆さんが移動するのにJRを利用されたのですが、かなり積み残しがあったように聞いております。これは7月31日大会初日のことですが、選手だけではなくて利用者の方も不便をこうむったというような話を聞いております。18時34分浜田駅発の下り列車が、1両車両で浜田駅に滞在をして、そしてその車両に選手、関係者が乗られて待っておられたようです。既に満員状態になっていたところに、出雲発18時31分浜田止めの列車から降りられ、乗り継ごうとされた四、五十名の方が積み残されたということもあったようです。ちなみに、次の下り列車は約1時間20分後であったわけです。浜田市としても歓迎をした中で開催された大会でありますし、今後もさまざま大会や催し物を浜田に誘致する場合に、このJRの利便性の問題が誘致の障害にはなってはならないというふうに思うわけです。 今回の問題を将来に活かすためにも、浜田市として関係団体と連携を強めてJRに対しても強く改善を求めなければならないと思いますが、どうでしょうか。 もう一つは、これまでの議会の一般質問でも取り上げられていますが、国際短大や、来春完成する総合福止センター地区への公共交通による交通手段の確保、利便性の向上についてです。 ことしの3月段階では、総合福祉センターのオープンまでに解決をしたい。バス路線の認可が4カ月ぐらい必要というふうに言われております。努力されている問題であろうかと思いますが、市民の皆さんの強い要望であり、進展状況はどうなっておるのかをお伺いいたします。 質問項目の4点目ですが、JRの無人駅舎及び駅周辺が一部の青少年のたまり場になっているようであります。西浜田駅や下府駅でそのような状況があるようで、地元の皆さんも大変苦慮されている問題でもあります。無人駅としたJRの方も努力はしているようですが、関係地区、関係組織との連携をとって、解消に向けた当面の対応や、今後の根本的な対策を講じる必要があろうと考えますが、この点についていかがでしょうか。 最後の5点目ですが、公共交通の利便性向上に向けて行政サイドの意見、あるいは広く市民、利用者の皆さんの声、要望を反映させる恒常的な組織をつくるべきではないか。市としてその努力をすべきではないかと考えますが、どうでしょうか。 前段で申し上げましたJRの新型車両にトイレが設置されてない件につきましても、当初老朽化した車両にかわる新型車両が導入されるようだということは行政サイドにも幾らかは情報が伝わっていたと思いますが、まさかその車両にトイレがついてないことは予想がつかなかったと思います。バス会社にしても、先ほどの話ではありませんが、新路線の認可にしても相当な時間が要するわけですから、事前の協議というものが重要だと思うわけです。鉄道関係でいえば、県の鉄道整備連絡調整協議会、あるいは複線電化促進協議会などがあることは承知しておりますが、例えば浜田鉄道部の管轄は、益田から出雲市手前まで、そして三江線を範囲としてその部署が浜田に存在をしているわけです。持ち車両もこの浜田鉄道部にあるわけですから、そこに要望が反映できる要素はあろうかと思いますので、それを実現させる組織づくりについて、ぜひ前向きなご答弁をお願いして、この場からの質問を終わります。
    ○議長(三明忠君) 市長。            〔市長 大谷久満君 登壇〕 ◎市長(大谷久満君) 2番番議員の質問にお答えいたします。 初めの浜田市における公共交通施策等についてでありますが、きのうのご質問の答弁にも答えましたように、この平地の少ない浜田市であります。したがって、やはり南側といいますか、発展するのは南側、あるいは国府地区、西の方の山の丘陵地部分にどうしても家が広がっていくだろうと思います。そういうところを十分活用しなければ浜田市も発展をしません。県のある方が言われましたが、十文字原、ここは高うございますが、土地が高い、高地になってもおりますけれども、十文字原という平地がありますねと、こうおっしゃってました。その方は本省出身で、帰られましたけれども、三階山に登ってみたと。ずっとぐるっと回ってみて、やはり浜田は結構広いんですねとおっしゃる。それは十文字原地区が市街地になれば10万都市になりますよと、こうおっしゃる。僕もちょっとびっりしましたけどね、考えみればそうですね。確かに高いところでありますけれども、十文字原というのは昔、開拓団がおられました。ああいうようなところを開発し得ると思いますね。水は十分ありますからそこはもってこいでしょう。そういう点で、将来、構想ですけれども、そういうような面もありますので、とにかく平地が少ないという点から、やはり周辺部へ広がっていくことになりますね。そうしますと、やはり公共交通が主になります。松江市のような市営バスがあれば別ですけれども、浜田市はやっぱり公共交通に頼って、バス路線に頼ってくると。また、浜田へ通われる短大、高校生等、あるいは通勤、あるいは商業等ではJRの方ですね。そういう意味で、今後ともJR並びに石見交通等々に対しては強く公共性を要請をしていきたいと思います。 この浜田市は、そうやって21世紀を見据えました都市機能の充実整備に努めておりますが、海の見える文化ゾーンに建設中の世界子ども美術館・創作活動館、あるいは総合福祉センターもそうであります。そういう意味で、その施設整備を進めていく上に重要なのは、やはり公共交通であります。公共交通は市民の足でありまして、子供やお年寄りのように、どうしても必要だという方がいらっしゃいます。したがって、何回も申し上げますが、公共交通は地域社会の基礎的な生活手段でありまして、市民生活に深く関係することから、今後も需要、あるいは市民ニーズに沿った運行の体系をとっていきたいと思っております。 また、先般はそのために石見交通本社へお邪魔しまして、何項目かの要望書を出しました。これは市民レベルの考えでありましたものが入ってますから、難しいなと思うものがあるんですね。しかし、市民の方々の要望ですから、そのまんまで持っていって検討してもらいたいということをお願いしました。私からはどうでもバス路線が必要だということ、浜田市の関係からお願いしたいということを言いましたら、社長は、石見交通としても補助金をもらってる会社だと。バス事業というのは国の補助をもらってやっている事業ですから誠意を持って検討しますとおっしゃってました。そのうち、浜田において実務者レベルで、現地を見ながら考えようとおっしゃっておりますが、できるもの、できないものあると思うんですね。できないものでも、こうすればできると、こういうふうに工夫しようということをお互いに知恵を出し合っていきましょうということをお願いをして帰りました。今後とも、その姿勢で行きたいと思います。 それから、2番目の浜田駅周辺の問題ですが、これは部長から答弁をさせますけども、既に建設省の都市づくりの指定を受けまして何年か前から取り組んでおりまして、そういう観点から今検討を進めております。さらには拠点都市の指定のメニューとしてもこれも入れたいというふうに考えております。何としても若者が集まらにゃいけんということで、若者のにぎわうまちといいますかね、そういうふうにしたいということで今考えておりまして、後から部長から答弁を申し上げます。 それから、利便性の問題、さっきおっしゃった国体の関係の、高校総体があったわけですが、これやっぱりJR側も考えてもらわにゃいけんと思うんですね。私が浜田市の実行委員長だったんですけども、実行委員会のメンバーに入っておられるんですよ、JRの人が。当然車両の足るか足らんかぐらい、ベテランですからわかっとると思いますけれども、そういう点やっぱり十分把握できなかったと思いますが、詳しくは部長から答弁を申し上げます。 それから、無人駅の関係、それぞれの指摘ございましたけれども、地元で努力されておりますが、具体的なことについては部長から答弁を申し上げます。 対策会議についても、考え方もありますが、部長から市の方針について答弁申し上げます。 なお、私は出雲市以西の山陰線の複線電化促進同盟会の会長をやってますけれども、毎年いろんな知恵を絞ってやってまして、複線電化はむしろ今のところは利用促進ということでやっておりますが、今後とも利用していきたいと思います。ただ、我々の熱意と同じくらい、以上にまたJR側もやってもらいたいという気持ちがありますが、そういうことも含めて今後ともお願いをしたいと思います。以上、あとは部長が答弁申し上げます。 ○議長(三明忠君) 企画財政部長。 ◎企画財政部長(小谷典弘君) 浜田駅周辺の整備計画についてお答え申し上げたいと思います。 平成5年度に浜田駅周辺地区都市拠点総合整備事業整備計画調査という報告書が出されておりますが、これはご質問のところで述べられております。10人の委員さん方によりまして、この計画調査の報告書がまとめられたものでございます。現在この計画は地方拠点都市の基本計画、この中の駅周辺整備計画として検討がされているところでございます。特に、駅北地区は市街地内唯一の街空開発が可能なところでもございまして、また浜田駅に隣接をしております交通の至便地でもあります。若者定着の起爆剤となるような若者文化交流拠点を整備の理念といたしまして、基盤整備を土地区画整理事業により整備するということになっております。 初めに、公共交通のJR関係でございますが、浜田駅北地区は、土地利用計画上、JR施設機能の集約が必要不可欠であります。国道9号沿いにあります洗車場等の施設を、これを本線側に移動集約する、こういった計画を考えておりますし、JR米子支社と協議をしておりますが、現在の施設機能をすべて残すと、こういうことで内諾をいただいているところでございます。さらに、この駅北地区と駅南地区の連絡性の向上を図るということも一つの大きな課題でございまして、南北の一体的な発展を図るためには橋上駅の整備、また駅広場への各施設機能に連絡をするアクセス道路等もこの通路として確保していくことが必要であるということも検討をいたしております。 浜田市におきましては、浜田駅周辺開発は、広域的な人の流れを生み、JR利用が盛んになるよう努めなければならないと考えておりまして、JRの存続と発展にこうしたことがつながるものというふうに考えているところでございます。 次に、バス関係でございますが、計画では、浜田駅南側、北側それぞれに広場を配置をいたしまして、浜田市の玄関口としての空間機能と、それから人々の交流を促す交通結節機能を有するものとして整備を考えております。 現在の浜田駅南側のバス、タクシーの利用を北側にも分担をすると。そして国道9号は、広域上主要なアクセス路線でもございまして、将来的にはここに高速バス利用も考えるということでの検討もいたしておるところでございます。 土地区画整理と全体的な事業実現の将来展望についてでございますが、この調査では、まず土地区画整理事業のA調査といたしまして、平成5年度に浜田駅周辺地区都市拠点総合整備事業整備計画調査を行いました。これは土地区画整理事業のA調査として行ってもらうものでございますが、平成6年度には地元説明会を開催をいたしまして、実態調査と、さらに現況調査測量を実施をしたところでございます。区画整備施行区域内にはJR施設の機能集約、さらに国道9号の4車線化、浅井川の移設等、大きな問題を抱えておりまして、これらの事業実現化の方策を現在各所管と協議をいたしておるところでございます。協議にはかなり時間を要しますが、これらの見通しを図りまして、対象区域内の地権者等の権利者をはじめとする関係者の皆さん方と話し合いを重ねてまいりたいと考えております。 また、こうした基盤整備にあわせまして、本来の目的であります広域的拠点となる核施設の誘導につきましては、これは官民一体となって、また若い人の意見をお聞きしながら検討を行い、にぎわいのある立派なまちづくりができるように努力をしてまいりたいと考えております。 この事業は、地方拠点都市の浜田では3つの拠点地区を定めておりますけれども、駅周辺の拠点地区として整備をするものでございまして、この基本計画は知事の承認をいただくということになっておりますが、この知事の承認を得まして、それから10年間で整備をするというのが基本的な方向ということになっております。しかし、事業実施上の課題もたくさんございまして、10年間で整備をするということは相当厳しいものと考えているところでございます。以上でございます。 ○議長(三明忠君) 経済部長。 ◎経済部長(島津博君) 3点目の公共交通の利便性についてでございますが、高校総体の際に起きましたお客の積み残しの件につきましては、先ほど議員さんの方からご指摘もありましたように、7月31日18時34浜田発益田行きの1両の車両に、乗り替えのお客と高校総体関係の応援者の方が重なり、多数の方が乗客できなかったというふうに聞いております。この際積み残されました乗客の方は後続の列車に乗車をしてもらわれたようでございまして、8月1日から8日間は列車を1両増結されまして対応されたと聞いております。 このような状態になりましたのは、JR側もこの大会の実行委員会のメンバーではございましたが、いわゆる応援団の宿泊地の把握が十分できてなかったというふうに聞いております。こうした大会等に向けましては、市といたしましては、島根県鉄道整備連絡調整協議会というのがございますが、これ通じまして、毎年ダイヤ改正にあわせまして、通勤通学列車における車両の適正配置と、こうした大きい体育関係事業等の情報を十分収集していただきまして、必要があれば臨時便の増結をしていただきたいというふうな要望を提出しているところでございます。 次に、総合福祉センター、子ども美術館等、いわゆる海の見える文化ゾーンへのバス路線の確保についてでございますが、この件につきましては、石見交通に対しまして、利用者の利便性を図るべくバス路線の確保及び増便の要望をしているところでございます。今後、石見交通側と細かい具体的な詰めをいたしまして協議を重ね、要望の実現に努力してまいりたいと考えております。 それから、4点目の無人駅と青少年非行化の関連についてでございますが、下府駅の問題につきましては、昭和63年に下府駅が無人駅になりまして、特にここ二、三年、周囲に民家が少ないということもございまして、夜間は周辺から集まった若者のたまり場となって駅舎の破壊行為が行われるようになってまいりました。こうした中でJRは、このままの状態を続けておけば駅舎の解体もやむを得ないという方針を打ち出されてきたところでございます。これに対しまして、昨年7月に地元自治会等で下府駅駅舎存続期成同盟会というのを結成されまして、当面駅舎を存続していただくために、駅舎に入る企業、あるいは団体探しと並行して環境浄化のための組織をつくり、現在パトロール活動を続けておられるところでございます。しかしながら、今日まだ駅舎を管理していただくような団体が見つかっておらない現状にございますので、引き続きこの存続期成同盟会、地元自治会等と連絡を深めながら、駅舎存続と環境浄化のために、地区住民の方と協力して努力してまいりたいと考えております。 西浜田駅につきましては、JRにおいて現在パトロールを強化されておるというふうに聞いております。 それから、5点目の対策会議の組織化についてでございますが、公共交通機関の利便性の向上には官民力を合わせて利用促進運動が大変重要であるということは承知をいたしております。昨年発足いたしました島根県山陰本線活性化委員会や、出雲以西の市町村で、あるいは経済団体で組織しております複線電化促進期成同盟において、現在は利用促進運動に切り変えて取り組んでおるところでございます。本年9月20日のノーマイカーデーからは、これらを機会にバス事業者も知恵を絞って利用促進等を図っておられるようでございます。こうしたいろんな組織がございますが、既存の組織の役割分担等の整備の上、利用促進を初め、利便性の向上を目指す諸団体ともこれから十分連携を深めながら進めてまいりたいというふうに考えておりますので、ご理解いただきたいと思います。以上でございます。 ○議長(三明忠君) 暫時休憩いたします。            午前11時10分 休憩            午前11時23分 再開 ○議長(三明忠君) 会議を再開いたします。 2番江角敏和君。 ◆2番(江角敏和君) ご答弁をいただきまして、おおむね理解をいたしますし、執行部の皆さんのご努力やご苦労を理解をいたします。 何点か再質問をさせていただきます。 1点目のビジョンという関係についてでありますが、今後、例えば石見海浜公園内にも、県も遊空間としてレジャーパークを、98年度だったでしょうか、開業したいと、めどに、というようなこともございます。それから、上府には勤労者総合スポーツ施設の建設に伴いまして、屋内のスケート場の建設の予定もあるというふうに聞いております。それから、ことし7月に着工されました浜田マリン大橋が平成11年度に完成予定等々、いろいろな計画が既に進んでいるわけでございますが、子供たちが利用される施設ですね、あるいは交通路線も大きく変わっていくような事業が進んでいるわけですけど、こういう関係でも一つのビジョンを持って公共交通関連会社に対する働きかけというのが必要になってくると思いますが、これも間近に迫ったような事業でありまして、これに関連して公共交通の関係で既に準備や検討がされているのか、1点をお聞きしておきたいと思います。 2点目の駅前開発の関係は、具体的にはこれからの課題ということでもありましたし、今までのJRの施設をすべて残すというような方向で進められているということでございますので、私の心配します、2点申し上げましたけども、こういった点も執行部の皆さんもそれぞれ、あらゆる場で働きかけをしていただきたいということで、この関係は質問をいたしません。 それから、利便性の問題、関連について若干再質問いたします。 先ほどのご答弁の中では、今の高校総体の関係で7月31日以降は増結をして、それ以降の積み残しはなかったような旨の答弁をいただきましたけれども、聞くところによりますと、それ以降も幾らかやっぱりあったようでございまして、やはり今後の問題もありますので、JRに働きかけをしていただきたいと思います。 あわせて、この利便性の関係で言いますと、今月の30日と10月1日の2日間で全国勤労者ふるさと交流島根大会が、700人の参加予定で準備をされて進められているというふうに聞いております。助役さんが、これも実行委員会の会長にもなっておられますけれども、移動の関係で、今回こういうまたJRとの関係は今回ないのかどうかということについてお伺いをします。 総合福祉センターの施設に向けての交通手段の確保についてですが、ご答弁からしますと、前回のご答弁では間に合わせたいと、ぜひともそういうご答弁だったというふうに拝聴しておりますけども、そういうご答弁、今回なかって、努力したいということであったわけですが、やはり早急に間に合わすための努力をしていただきたいと思います。また、市長さんの方も関係会社、石見交通の方に働きかけを行っていただいておりますので、そういうことはないとは思いますが、しかし実際にそういう来年の開業に向けて、総合福祉センターの開業に向けて実際に間に合うのかどうか。さらには、間に合わなかった場合の対応策は考えておられるのかどうか。あるいは具体的に要望をバス会社の方にされておりますようですが、どういう行路や便数などで具体的にお話が進められているのか、お伺いしておきたいと思います。 それから、4点目の関係になりますけども、JRの駅舎の問題にかかわる問題でございますが、どうもJR側の方が逆に駅舎をなくすというような、そういう私が見ますと、おどしを住民の方にかけるというようなことになっておるようですが、私は、冒頭言いましたように、JRの使命というのは非常に国鉄の精神を受け継いで大きな公共性を持っておるというふうに思うわけです。そういう意味で言いますと、もっと行政の側が逆にあの中間駅に要員を配置しろと、こういう思い切ってもう少しJR側に要求を突きつけていく必要があろうかと思いますが、今後の対応策としてもこういう問題についてどういうふうにお考えになっているか、お伺いしておきたいと思います。 それから、最後ですが、組織の関係でございますが、現状では、今の組織を利用して利便性の向上に向けて努力をされていくというようなご答弁であったと思いますが、これも前段言いましたように、浜田の鉄道部が、持ち車両15両ございます。もちろん、トイレのないような車両でありますが、そういう意味で浜田鉄道部として、あるいは乗り継ぎの問題などについては十分対応できる要素があろうかと思うわけです。そういう意味でいいますと、やっぱり浜田において、この鉄道部の中心の地でありますから、こういう組織をつくることが必要だと思うわけですが、この点、この際質問したいというふうに思います。ご答弁をお願いします。 ○議長(三明忠君) 市長。            〔市長 大谷久満君 登壇〕 ◎市長(大谷久満君) 再質問にお答えいたします。 無人駅の問題と利便性の問題を一緒にお答えをいたしたいと思います。 無人駅への要員配置につきましては、廃止当時に何年かも続けて要望してまいっておりますが、なかなか定員問題があるようでありまして難しかったんであります。そういう意味で、それぞれの駅管理については地元自治会等でも取り組んでもらっております。 特に、JRになってから姿勢が違うんですね。国鉄当時は国のもんということもありましたので、損をしてもといいますかね、やらにゃいけんという使命感があったと思いますが、JR株式会社になってからは違いまして、やはり全面的に営利性ということを重きに置いておられるようであります。例えば、市が駅前の整備をやっておりますけれども、自転車置場、今度条例制定を提案しておりますが、もともとあのものもJRにお願いしたいということで何回も私もしたんです。しかし対応されませんので、市が何億で買うた土地ですわ、土地は。何億で買った土地を、自転車置場に今度無料にするんですね。そのときに残りの部分がありますから、市が駐車場として、月当たりの1万円ですか、で対応した。今JRは8,000円でやっておられますよ、隣の方で。市が何億で買った土地を1万円で条例制定やってますね。これとても何年もかかるんですよ、償還財源が。JRの方は、自分の方の土地をね、8,000円で貸したんです、今度。当然向こうへ移動しますよ。そういうふうに、一生懸命収益性を上げられたいと思っておられますんでね、なかなかこれは難しいですね。話し合いお願いしますけどね。向こうさんは向こうさんで会社の使命がありましょうしね。その接点をどうやっていくかということですけどね、一例はそうですね。ですから、なかなか難しい問題ですが、私たちやっぱり市民の足を守る、県民の足を確保するという点で粘り強くお願いをしていきたいと思います。 それから、対策会議の問題でありますが、今まで利便性、あるいはダイヤ改正、あるいはいろんな問題については、部長からも答弁しました出雲以西の複線電化同盟会、最近は利用が主でありますが、利用促進協議会でありますけれども、これを中心にやっておりますので、それでやっぱりやっていきたいというふうに思っております。 今後、市民の方々の意見も十分酌みながら、市議会での論議も十分お聞きしながら、その会議によって十分機能さしたいと思ってます。よろしくお願いします。 あといろいろな点は部長から答弁申し上げます。 ○議長(三明忠君) 経済部長。 ◎経済部長(島津博君) 3点目の利便性についての再質問でございますが、JRへの働きかけの点でございます。 この点は、先ほど申し上げましたように、ダイヤの改正時には、そうした大会があるときにはそうした配慮をしていただきたいということで要望はしてきております。具体的に言いますと、周辺の陸上競技場であるとか、そうした県体であるとか、そうしたところで大きな大会あるときは、十分そうした乗客を配慮して列車の配置をしていただきたいということを、これからも引き続いて要望してまいりたいと思います。 それから、今月の30日、1日の勤労者のふるさと交流大会、これはサイクリング大会でございまして、一般の見学者等が来られるかということになりますが、余り多くの方は来られないと思いますが、現在、大体最終的な調整をしておりますので、もう一度、再度点検をいたしまして、必要があればJRとも協議をしてまいりたいと思います。 それから、いわゆる文化ゾーンへの交通の手段でございますが、先ほどもお答えしましたように、石見交通側と具体的な詰めをしております。この中には増便の問題であるとか、いわゆる運転をする路線のコースの問題であるとか、いろんな問題がありますが、こうした点を今から十分協議しまして、現在考えておりますのは、来年の4月オープンにぜひとも合わせたいということで準備を進めておりますので、ご理解をいただきたいと思います。 ○議長(三明忠君) 2番江角議員。 ◆2番(江角敏和君) 最後に、1点だけ、簡単にします。 私は、最後に組織化が必要ではないかということを質問したわけですが、私はやっぱり、本当に利用者の皆さんが困っておる問題があったり、あるいは利便性を今後さらに強めていく、そういう働きかけをしていく。あるいは逆にJR側がダイヤ改正のためにだんだん石見が不便になってくるというふうに言われておりますし、あるいはどんどん不便な状態が出てくる可能性があると思うわけです。それを事前に察知する意味でも、やっぱりこの組織化というのは浜田市において必要ではないかというふうに思うわけです。特に、一つ一つの具体的な項目、今回ありました、質問いたしましたが、すべてこういう問題が、やっぱりそういう組織があれば、JRに対しても働きかけができるわけでございますので、再度要望しておきたいと思います。 ちなみに、トイレの問題で少しお話をしときますが、最近学生の方がどうも車両に乗っておられて、非常に排尿したいというような声が出てきて、これは浜田市の中ではなかったようですが、益田の方でとうとう我慢がし切れずに、益田駅に到着したときに排尿されてしまったというようなお話を聞いたことがございます。非常に学生の、また学生の身からすれば、非常にどういう思いがしたんだろうなという気持ちで聞いたわけですが、そういう人権の問題にもかかわるような問題にも発展をしかねない今回の問題ですから、最後にやはりこの組織化に向けてはこういうことが改善できるような、そういう場をつくっていただくようにお願いをして質問を終りたいと思います。 ○議長(三明忠君) 8番山本富彦君。            〔8番 山本富彦君 登壇〕 ◆8番(山本富彦君) おはようございます。 私は、3月議会まではその後ろの傍聴席からこの議場の論議をいろいろ拝聴させていただきました。現在では、この壇上から一般市民の皆さんの声を市政に反映をさせるために市長に質問をするという立場になっております。まだ非常に勉強不足でございますし、非常に失礼なことを申し上げることがあるかもしれませんけれども、ひとつどうかわりやすく、積極的なご説明をお願いを申し上げたいというふうに思います。 既に通告をしています3点について質問をいたします。 浜田市は、大谷市政のもとで、平成3年12月に、「創造とうるおいの海洋文化都市・はまだ」を掲げた第3次総合振興計画を策定し、中国横断自動車道の開通、県立国際短期大学の開学、石央文化ホールの建設、5万トンバースの着工等、大型事業を展開され、21世紀に向けて大きく飛躍をしようとしており、大谷市政を全面的に支持をするものであります。 しかしながら、一方では、人口は減少の一途をたどり、既に65歳以上のお年寄りが浜田市の人口に占める割合は20%を超えており、いよいよ高齢社会を迎えようとしております。浜田市は、浜田港を中心とする水産都市として発展してまいりましたが、近年の漁獲量の減少、漁業従事者の高齢化などによる水産業界の衰退によりまち全体に活気と活力が失われてます。現在進められている第3次総合振興計画を着実に進行させ、「創造とうるおいて海洋文化都市・はまだ」をつくり上げるためには、市民総参加による市政、市民自治の実現が必要ではないでしょうか。行政は市民一人一人に開かれて、普通の市民が何気なく参加できる市民活動の場でなければならないと思います。行政からの一方的な政策提供ではなく、市民自らが政策形成に参加してこそ活力あるまちづくりができるではないでしょうか。 そこで、まず最初にお伺いいたしますが、行政としてまちづくりのための政策形成に向けて、市民や市内専門家の意見を反映させるためにどのような方策を講じておられるのか、お伺いをいたします。 2点目は、一般廃棄物の減量化と環境浄化についてであります。 私たちが安全で安心して暮らせるのみならず、後世代の安全を確保するためにも環境問題は重要な課題であります。このためには市民、企業、行政がそれぞれの立場で個々に、あるいは協力して省資源、リサイクルを推進して環境問題に取り組まなければなりません。 浜田市では、一般廃棄物を燃やせるごみ、燃やせないごみと、6種類の分別収集が行われており、年間処理量は、平成元年度、1万5,434トンから、平成6年度、1万7,713トンと、5年間で2,200トンの増加となっていますが、計画収集年間処理量のうち、可燃ごみは約500トンの減少に対し、資源物は約1,200トン増の10倍に達しており、市民の資源物分別の意識は高まっておるのではないでしょうか。 先の国会で、容器包装に係る分別収集及び再商品化の促進等に関する法律、いわゆる容器包装リサイクル法が成立し、1997年度から2段階で包装ごみ10種類の分別収集を市町村の責任で行うこととなりますので、これまで以上に省資源、リサイクルによる環境浄化を推進しなければなりません。 浜田市は、第3次総合振興計画の中で、周囲を水と緑に囲まれたすばらしい自然環境を積極的に活用することを基本として、ゆとり、うるおい、安らぎのあるまちづくりを推進するとされていますが、6月25日に行われた「生活と環境を考える市民の集い」で、浜田市連合婦人会など、6婦人団体による浜田市内河川環境調査の結果が報告され、高佐川と浜田川の合流地点付近のCODは30ppmで、上流域の約15倍となっており、生活雑排水が主因ではないかと言われております。また、唐鐘川水質浄化対策実行員会と、浜田市漁協婦人部連絡協議会から地域活動の報告が行われ、市民サイドの努力が行われています。平成4年3月には浜田川及び浜田川河口海域が生活排水対策重点地域として島根県知事の指定を受け、生活排水対策の実施を推進することを求められています。 そこでお伺いをいたしますが、1つ目は、平成5年度浜田市生活排水対策推進計画に基づき、現在までにどのような対策を講じられ、どのような成果が上げられていますか。 2つ目はご提案でございますが、昨今の環境汚染に対するEM技術の活用であります。EM菌につきましては、私が申し上げるまでもなく、既にEM現象とか、EM効果と言われますほどEMブームとなっており、ご存じだと思いますが、有用微生物群を培養し、その高酸化力により悪臭や有害な活性物質を消失させるもので、この原理を活用して生ごみ処理を行い、一般廃棄物の減量化と生ごみの堆肥化による田畑や花壇に使用するリサイクル化を推進するとともに、下水溝にEM菌を使って生活雑排水による河川の水質汚濁の解消に向けて全国の多くの地方自治体や団体で実践されており、島根県でも松江市、益田市など10か市町村を超える自治体が導入をしています。浜田市は水と緑のまちづくりを目指していますが、公共下水道が未整備であり、家庭雑排水による河川の汚濁が進んでおり、今こそ生活環境を守るためには意識啓発とか、調査研究の段階から行政と市民が一体となって具体的な行動を起こす必要があります。全国的にも実践と実績のあるEM菌活用による河川の水質浄化と生ごみのリサイクル化を導入される考えはありませんか。 3点目は、老人保健福祉施策についてであります。 平成7年4月1日現在で浜田市の65歳以上の高齢者は9,562名となっており、21世紀初頭には総人口の4人に1人が高齢者になると予想されており、浜田市にとっては高齢者対策は最も重要な課題であります。平成6年国民生活基礎調査によりますと、全国の高齢者世帯が550万を超え、65歳以上のひとり暮らしが200万人台に乗り、子供のいない家庭は全世帯の3分の2以上となり、少子・高齢化が加速しています。浜田市も、高齢者人口の半数は独居または夫婦のみ世帯となっており、人口が減少する一方で世帯数は年々増加し、核家族化も進行をして、高齢者を取り巻く環境は非常に厳しくなっており、在宅福祉の充実や保健福祉関係施設の整備拡充が強く求められています。 そこで、お伺いをいたします。 1つは、浜田園域の特別養護老人ホームの総ベッド数は何床設置されており、現在何名入所されており、そのうち浜田市の要介護老人が何名入所されていますか。 2つ、特別養護老人ホームの入所待機者は、何名、現在おられますか。 3つ目、特別養護老人ホームの新設計画と在宅福祉の充実に向けて24時間体制の在宅介護支援センターの設置やホームヘルパーの増員など、今後の具体的な対策についてお示しをください。以上で壇上からの質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(三明忠君) この際、暫時休憩いたします。            午前11時48分 休憩            午後1時0分 再開 ○副議長(高見庄平君) 会議を再開いたします。 市長の答弁を求めます。市長。            〔市長 大谷久満君 登壇〕 ◎市長(大谷久満君) 8番議員の質問に逐次お答えをいたします。 市民参加による活力あるまちづくりでありますが、その中で市民の声を聞きなさいというご意見でありますが、私は民主政治の基本は議会だと思います。浜田市におきましては、市議会の意見を十分聞いていくのが第1番であります。そして、民主主義社会でありますから、ご質問のように、当然時代にふさわしい地域の課題に取り組むためには幅広い住民の参加を得ていく必要があると思います。市民参加の今の制度につきましては、公聴活動としまして、行政懇話会、あるいは女性モニターの制度、陳情・要望等がありますが、今市の方針としてあります第3次の総合振興計画策定につきましては、十分皆さんの意見を聞きたいと、市民総参加で行きたいということから、まず庁内の若手職員によりますまちづくりの研究会がありますが、これで素案をつくっております。また、2つ目には、市民アンケートを実施しました。3つ目は、30に上る団体の団体ヒアリングを行っております。さらに、4番目としまして、議員懇談会でご審議をいただきまして、最終的には幅広い民間からも参加をいただきました総合振興計画審議会に諮っております。このように、総合振興計画は、手順によりまして市民一体となってつくったものであります。 その他の審議会におきましては、都市計画審議会、学校統合計画審議会等、各種の基本計画の策定につきましては、市民の参加を得て審議会をつくり、諮り、策定しております。多くの市民に地域づくりに対し関心を持ってもらい、市民参加の機運の醸成のために広報公聴活動を充実しまして、また審議会等における意見交換の場としても幅広い市民の意見が反映できるよう工夫してまいりたいと思っております。 よりよい行政への市民参加の機会を広めながら、さらに市民の意思が政策形成に結びつきますよう、一層反映するよう努めてまいりたいと思います。 次の一般廃棄物等の問題につきましては、担当部長から答弁をいたさせます。 3番目の老人保健福祉につきましても、担当部長から答弁をいたさせます。以上です。 ○副議長(高見庄平君) 市民環境部長。 ◎市民環境部長(竹中弘忠君) 生活排水対策とその成果についてでありますが、浜田川は平成3年度に水質汚濁防止法の指定河川として、本市の中流部と下流部の流域が生活排水対策重点地域とされました。これを契機といたしまして、親しめる水環境の復活を目指すことになりまして、市議会をはじめとしまして、各種団体のご協力をいただきまして、平成5年度には浜田市の生活排水対策推進計画を策定いたしたところでございます。 この計画に基づきまして、全市的な取り組みの展開を図ってまいっておりますが、各町内単位に環境清掃指導員を委嘱いたしまして、ごみの減量化や環境保全にご活躍いただいております。さらには講演会や環境の集い、あるいは地区懇談会などを通じまして、意識の啓発、さらには全戸の流し台に生ごみをカットしますキッチンストレーナー、こういったものを設置いたしております。さらに、合併処理浄化槽、コンポスト設置に対する補助など、各種対策に取り組んでまいっております。こうしたことがきっかけとなりまして、婦人団体や自治会の主体的な活動も活発になってきておりまして、現在も継続的な実践活動として定着しつつありますことは、まことに喜ばしいことでございます。環境の問題は即効性はございませんで、市民一人一人の自覚と努力こそが大きなかぎを握るものでございます。今後とも、引き続きこの計画に沿って努力してまいりたいと思います。 次に、EM菌の活用についてでございますが、ご承知のとおり、有用微生物がごみの減量化や水質浄化に効果的な役割を果たすことはいろいろな研究の成果として発表されております。浜田市におきましても、唐鐘の自治会が全町的にこれと取り組んでおられますし、市の職員によります環境システム研究会でもメンバーによる実験成果の発表や意見交換会などをしております。その効果のほども実証されておりますので、そうしたデータや情報を広く市民の皆様にお知らせをして、今後普及に向けて支援をしてまいりたいと思います。以上です。 ○副議長(高見庄平君) 福祉部長。 ◎福祉部長(佐々木康夫君) 3点目の老人保健福祉政策につきましてご答弁申し上げます。 まず、1点目の浜田圏域の特別養護老人ホームの入所などの状況でございますが、総ベッド数は300床でございます。そして、現在300人の方が入所されておられます。また、そのうち浜田市からは142名の方が入所されておられます。 2点目の特別養護老人ホームの入所待機者でございますが、これは現在242名の方待機者としておられます。しかし、この数字は将来の入所を見越しての申し込みもあると思われますので、現在実態調査を行っているところでございます。 次に、3点目の特別養護老人ホームの整備計画と在宅介護支援センター設置及びホームヘルパーの増員計画についてでございますが、特別養護老人ホームの整備計画は、島根県の老人保健福祉計画によりますと、目標年度の平成11年度までの整備計画といたしましては、この10月1日に弥栄村に、ベッド数30床が開設される予定になっております。浜田圏域といたしましては、これが終わりますと、この後の整備計画は現在のところございません。したがいまして、浜田圏域といたしましては330床になります。 しかし、現実には、先ほど申しましたように、多くの待機者がおられますが、現在の浜田市老人保健福祉計画では、中間年に当たります平成7年度国勢調査の結果を待ちまして、計画の実施状況の点検と見直しを行うというようになっております。新ゴールドプランとの関連もございますが、実情を踏まえまして、今後検討いたしたいと、このように考えております。 ちなみに、この計画を立てましたのは、国のゴールドプランに沿っての計画でございますが、このときの全国の特別養護老人ホームのベッド数は24万床になっております。これが本年度、平成7年です、本年度スタートいたしました新ゴールドプランによりますと、これが29万床という目標数値になっております。このように国の計画も伸びておりますので、この国勢調査の結果を待って、新ゴールドプランに沿って今後検討いたしたいと、このように思っております。 それから、在宅介護支援センター設置についてでございますが、来春完成予定の総合福祉センター内に24時間体制の在宅介護支援センターを開設する計画になっております。これは在宅の寝たきり老人等の介護者に対しまして、在宅介護に関する総合的な相談に応じ、介護等に関するニーズに対応可能なセンターとして設置をするものでございまして、またホームヘルパー増員計画でありますが、ご承知のように、本事業は社会福祉協議会への委託事業として、現在、常勤が14名、非常勤登録ヘルパーが24名ということで運営をいたしております。 浜田市老人保健福祉計画の目標年度であります平成11年度におけるヘルパー数は、常勤換算で38名というようになっておりますが、先ほども申し上げましたように、中間年に当たります平成7年度国勢調査の結果を待って、計画の実施状況の点検と見直しを行うというようになっております。新ゴールドプランとの関連もございまして、今後さらに検討したいと、このように考えております。よろしくお願いいたします。 ○副議長(高見庄平君) 8番山本富彦君。 ◆8番(山本富彦君) 私が今日ご質問をいたしましたことは、恐らくこれまでこの議場で何度も論議がされた問題ではないかというふうに考えております。先ほど市長さんの方からご回答ございましたように、市長は常に市民の立場に立って市政を運営しておられるということにつきましては、十分私も承知をいたしております。 今、地方分権と行政改革のあり方について、各地で公聴会が行われております。この地方分権の基本は住民本位ということだろうと思うんです。これから非常に厳しい財政事情の中で地方分権が進められ、その中でどのようにしてまちづくりをしていくかということは非常に重要な課題だろうと思うんです。そういう意味では住民と行政が一体となって、非常に厳しい状況の中でこれを乗り切っていくということが必要ではないかということで、第1点として、私が市議会議員に立候補するに当たって申し上げたわけでございます。 例えば、先ほどいろいろな対策を講じていただいておるわけでございますが、私が最近耳にしたことがあるわけでございます。この一つは、子ども美術館が今、文化ゾーンに建設をされておるわけですが、そこの運営委員といいますか、企画委員といいますか、そういったような仕事をしておるという方と実はお話をしたわけでございますが、あそこに非常に立派な子ども美術館が建設をされたということで、その後そういったようなものに、この子ども美術館を学校教育とどう結びつけてこれから運営するかというような問題で意見を聞かれておるということでその会議の場に出ておられる方なんですが、そのお話を聞きましたときに、最初に話が出ましたのは、あそこにああいう建物ができたと。できて、これからさあどうしようかという、そういう話から、実は自分たちはその場に参加をしたんだと。その会議の中で一番最初に出たのは、交通機関の問題が出たと言われるんです。あそこへ学校で自分たちが教えた子供たちがどうしてあの会場へ行くんかと。例えば今は交通機関の問題が今回の議会でも議論をされております。そういったような問題、それから、自転車で行くのか、あるいは歩いていくのか、子供たちをどうして行かせるのかというようなことが、その中で最初に出たと言われておるんです。私は今、あそこの文化ゾーンに建てられました総合福祉センターとか子ども美術館とか、そういったものがあそこへ建てられるということに対して異論を申しておるわけじゃございませんが、そういったことで、その方が言われるのは、やはり美術館をあそこに建てるときに、こういう美術館を建てたいと思うんだが、どうだろうかということで、やはりそういった専門的な方の意見を聞いてほしかったということを言っておられるんです。そういうこれからは、学校教育の中では、そういう美術教育の中で自分たちがあそこの子ども美術館と、それから学校と連携をさせたカリキュラムをつくって、学校でそういったような教育をするということは、簡単に自分たちはできるんだと。しかしながら、子供たちをどうしてあそこへ行かせようかということで実は悩んでおるんだというぐあいに言っておられましたので、今申し上げますように、あそこに建つこと自体じゃくて、やはりそういったもう少し、もう一つランクを下げた市民の声を、そういう事業を展開をされますときに幅広くやっぱり意見を聞いていくということが非常に大事ではないかと、こういうぐあいに実は思っとるわけでございます。 したがいまして、市民が参加をして事業を行った場合に、あるいは失敗をするかもしれんと思うんです。それから、そういったような手間暇というものが非常にかかるんではないかと思いますが、やはりそこには、たとえ失敗をしたとしても、まあ失敗は許されませんが、失敗をしたとしても、やっぱり市民が一緒になって自分たちがつくったんだということになれば、これはやっぱり市民も納得がいくんではないかと思うんです。ひとつこれからは、今までも十分そういったことについては配慮をしていただいておると思いますが、これからもそういった点についても、ひとつ十分なご配慮をいただいて市民の声を市政に反映をさせるということでお願いをしておきたいというふうに思います。 それから、2番目の環境浄化の問題でございますが、先ほどご答弁をいただきましたように、浜田市としていろんな対策を講じておられることについては十分承知をいたしておるところでございます。先ほどの答弁でございましたように、環境保全は即効性はなく、市民一人一人の自覚と努力が大きなかぎとなりますと、こういうぐあいに申しておられるわけですが、逆に申し上げますと、汚染がどんどん進んでいきますと、戻すことは非常に難しいということになるんではないかというふうに思います。8月17日に、県民会館で、このEM菌を発見をされた琉球大学の比嘉先生の講演がございました。その場で、学校教育にもう今はこのEM菌の技術が導入されておるという発表がされております。これは島大の附属中学校でEMを活用して、学校給食の生ごみ処理による栽培教育が行われております。それとあわせて河川の水質調査も、これは生徒が学校の一つの勉強として実はやっておるわけなんですね。こういうことがやっぱり地球環境を守っていく子供たちの大きな力になっていくんではないかというふうに考えておるところでございます。 それから、もう一つは、先般新聞で既に報道をされておりますように、加茂町外3町の清掃組合が、EM菌による広域自治体としてこれに取り組んでおります。大きくこれは新聞に報道されておるわけでございますが、これは資源の有効活用とリサイクル意識の向上を目指すということで、1,300万円の予算を組んで行われておるわけでございますが、いずれにしましても、そういったような各地でこのEMの活用が行われておるわけでございますので、ぜひともそういった面でEM活用についての全市挙げての取り組みをお願いをいたしたいというふうに思うわけですが、ここで一つご質問でございますが、先ほど申し上げましたように、河川の汚染は日一日と進んでまいります。早急に全市的な対策が必要ではないかと思います。今後、普及に向けて支援をしてまいりたいというふうなご答弁がございましたが、私のこの提案に対してどのような支援をしていかれるのか、そのことをお伺いをいたしたいと思います。 2つ目は、河川浄化に取り組まれた後の浜田川のBODの現在の状況はどのようになっておるのか、ご答弁をお願いをいたしたいというふうに思います。 それから、3番目の福祉の問題の関係でございますが、高齢者福祉の原点は、住み慣れたところで家族と地域の皆さんに囲まれて生活ができるやっぱり在宅福祉が最も基本になるんじゃないかというふうに考えております。しかしながら、けさほど申し上げましたように、浜田市は高齢者人口の半数は独居または夫婦のみの世帯となっております。高齢者が高齢者を介護するというような状態になっておるわけでございます。 私の近所でも最近こういったような状態が出ております。奥さんが、今、寝たきりになっておられまして、これを主人が仕事をしながら見ておられるわけですが、主人は既に70歳を超えておられるわけなんですね。それで私のところへ、特別養護老人ホームへ入ることできんだろうかという相談を受けたわけでございますが、お話を聞くところによりますと、先ほどのお話ございましたように、入所待機者が242名ということになっております。私は非常に不勉強でございましたので、この老人保健福祉計画を見る限りでは十分にこういうふうな者が入ることが可能じゃないかというぐあいな認識を持っておりましたのでそういったお話をしたわけでございますが、実は福祉の方へ行ってお話ししますと、3年は最低かかるというぐあいにお話を聞いたわけなんですね。非常にこれはこういったお年寄りにとっては、3年というのは非常に長い期間ではないかというふうに思っておるわけです。 そういうことで、この老人福祉計画についても若干触れてみたいと思うんですが、この老人福祉計画の中で施設福祉サービスのところを実は読ませていただいたわけです。特別養護老人ホーム、現在浜田圏域では、浜田市150床、江津市100床、金城町50床の計300床です。平成12年度における本市の入所見込み者数は、現在119人を老人人口伸び率で見た場合、149となり、圏域では総計303人となります。入所見込み者は330人になるというぐあいに書かれております。現状での整備状況及び県全体の地域バランスを勘案した浜田圏域の整備目標数は330床です。弥栄村に、先ほどお話ございましたように、平成6年度、30床の新設が計画されており、目標数はほぼ達成できると見込まれます、こういうぐあいに書かれておるわけなんですね。 私は、この福祉の問題は、やはり現状をどう把握をして、将来をどう展望するかということだろうと思うんです。これを見る限りでは、特別養護老人ホームをこれから建設をされましても、十分に入れるというようにそこに書かれておるわけなんですね。したがいまして、これは恐らく今年度の国勢調査の結果によって見直しをされるんじゃないかというふうに思っておりますが、そういったような気がしておるわけでございます。1995年度の予算で国のゴールドプランが決定をされて、政府、厚生省は公的介護保障の充実を目指しております。今後5年間でマンパワーとか施設についての増員、増床を実施するように高い目標を掲げておるわけでございますが、もう一度質問をいたしますが、特別養護老人ホームの新設、それから2番目のマンパワーの増員計画についてどのように考えられて、先ほど申し上げましたような、家で寝たきりになっておられる方に対してどのように対応されるのか、お伺いをいたしたいと思います。 ○副議長(高見庄平君) 市民環境部長。 ◎市民環境部長(竹中弘忠君) EM菌の活用についてでございますけれども、現在この地球上に有用微生物というのが何億もあるというふうに言われております。このEM菌もその一つなんですけれども、最近、アガリエ菌とか、あるいはダイナム菌とか、いろんな菌による新たな方法も開発されつつあります。ただ、こういったものが怖いもんであるとか、難しいもんであるとか、そういった危惧が一般の方にはまだまだあるようでございまして、そういった面でももっとこれが身近に理解されるように、それぞれ地区に入ってきめ細かな勉強会といいますか、あるいは講習会といいますか、そういったことをする必要があろうかと思いますし、先ほど指摘もありましたように、学校教育あたりでもこういったものを大いにこれから取り組んでいく必要があるんじゃないかと思います。 市の若手によりまして環境システム研究会を2カ月前に発足させております。そういったことをまた核にしまして、それぞれが今、地区に出かけてやろうかというようなことも言っております。そういうものが中心となりまして、今後ともきめ細かな啓発に努める、そういう考えでありますから、行政の方としましても、できるだけそうした情報の提供等にもお手伝いをしてまいりたいと、そういうふうに思っております。 それから、浜田川のBODの状況でございますが、浜田川の汚れの状況は、つまりBODで言いますと、これ生物化学的酸素要求量でございますが、これは数値が高いほど汚れているということになるのでございますけれども、現在保健所と市の担当が、毎月1回、浜田川の水質検査を行っております。その結果を見ますと、上流の三宮橋付近では、平成5年のときに調べました数値が、BODが1リットル中に1.2グラムでございました。それが平成6年度では0.6ミリグラムに減少しております。さらに、今年度市内全家庭にキッチンストーレーナーをお配りしましたけれども、それをつけましてからさらに0.6ミリグラム減少していることがわかっております。また、汚れのひどい河口の地点で見ますと、平成元年のときが3.7ミリグラムでございました。そしてこれが昨年では1.9ミリグラムと相当浄化されていることがわかります。さらに、今年の7月に検査したところでは0.4ミリグラムに減少しておりまして、大きな効果があらわれつつあるということがわかっております。以上でございます。 ○副議長(高見庄平君) 福祉部長。 ◎福祉部長(佐々木康夫君) 福祉関係につきましてお答え申し上げます。 先ほどもお答えいたしましたように、基本的には平成7年度の国勢調査の結果を待って、また実施状況の点検等することで見直しを行うということになっております。しかし、ただいまご指摘をいただきましたように、現在既に大勢の方の待機者を抱えているということで、いずれにいたしましてもこの計画は現在の計画を大幅に見直さねばならないと、こういうように思っております。 具体的にはまだ検討いたしておりませんが、この施設の建設ということになりますと、新ゴールドプランとの関連もございますが、国の補助事業に採択していただかないと建設するということが不可能に近い、財源的に状況でございますので、国のこのゴールドプランとの関連もございます。そういうことを踏まえまして、圏域の実態調査、こういうことも勘案しながら、今後の老人保健福祉計画へ反映させたいと、こういうふうに思っております。 それから、マンパワーの増というこの計画につきましても、同じく国勢調査の結果を待って見直しを行いたいと、こういうように思っております。以上です。 ○副議長(高見庄平君) 8番山本富彦君。 ◆8番(山本富彦君) 2番目の環境浄化の問題で再度ご質問を申し上げます。 浜田川の浄化は、今説明がございましたように、私たちの生活排水が河川の汚濁の主な原因であることもよくわかっております。それによってキッチンストレーナーの設置によって効果が出ていることも十分ご説明によってわかってまいりました。 そこでもう一度お伺いをいたしますが、市内の他の河川の汚水の状況についてはどのようになっているかということをご説明をお願いを申し上げたいと思います。 それから、ご要望でございますが、これは24番議員のご質問がございましたように、この環境浄化の問題は、やはり公共下水道の事業をどう進めるかということにあるんではないかと思うんです。きのう説明にございましたように、この事業費は800億円という大変な事業費を要するものでありますし、何よりも住民の理解というものが非常に大事ではないかと思っております。したがいまして、これから浜田市の公共下水道の早期着工に向けてぜひとも努力をしていただくようにお願いを申し上げたいというふうに思います。 それから、3番目の問題でございますが、これも今、この国勢調査の状況を見て計画を見直すというご答弁がございましたので承知をいたしました。こういった高齢者福祉の問題は、これからは高齢者が自らの意思に基づいて自立した質の高い生活を送ることができるように支援することを基本理念とするというぐあいに言われております。与えられる福祉から、自ら選ぶことのできる福祉への政策転換が必要ではないかというふうに考えております。 いずれにいたしましても、きょう私が申し上げた問題は、これからの後世代に向けて多くの問題を残さないためのご提案でございます。どうかひとつ執行部の方でも、今後の対応について、きょうのご答弁に加えてさらに積極的な取り組みをお願いを申し上げまして、質問を終わらせていただきます。大変ありがとうございました。 ○副議長(高見庄平君) 市民環境部長。 ◎市民環境部長(竹中弘忠君) 他の河川の汚れの状況でございますが、唐鐘川が市内で一番汚れておりまして、BODが56.7ミリグラムとなっております。これは浜田川の約20倍の汚濁というような状況になっております。そして次が高佐川でございまして、BODということで33.3%でございます。 この原因を考えてみますと、水の流量が少ないということで、自然希釈の率がどうしても下がっているということが考えられます。さらに、唐鐘川におきましては、河口が波浪によりまして砂の堆積によって閉そくするというようなことで水たまり現象が起こっております。そういうことで、その相互関係もあります。そういったことで、なかなか浄水されないというような現実がありますけれども、唐鐘ではああして地元の自治会が毎月出て唐鐘川の監視なり、清掃なりをやっておられます。 さらには、先ほども申しましたように、EM菌を使った浄化というようなことも実験をされておりますが、なかなかこれも一朝一夕に進みませんけれども、引き続いて地元の方とも協力をして浄化に努めてまいりたいと思っております。以上でございます。 ○副議長(高見庄平君) 3番牛尾博美君。            〔3番 牛尾博美君 登壇〕 ◆3番(牛尾博美君) 私は、浜田市の在宅介護について、特にホームヘルパーを中心とした在宅介護についての質問をさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。 第2次世界大戦後、日本では人生わずか50年と言われてまいりました。それがこの半世紀の間に、食べ物と高度な医療のおかげで、世界のどの国よりも高率に、またどこの国よりも速いスピードで一流の長寿国となり、今や人生80年時代を迎えるに至りました。このように高齢化が進むことによって高齢化問題は、弱者としての老人保護という観点から、より豊かな自立した生活を送るための福祉施策というように、より積極的な視点へとその方向を変えようとしています。中でも高齢者の自立のために重要な役割を果たす在宅ケアの充実がますます求められています。そして寝たきりや痴呆の高齢者にも、その家族にも、さまざまな不安や困難がつきまとう。このような状況にある高齢者やその家族を支えるための有効な一つの手段がホームヘルパーによる訪問介護にあると思います。 昨年12月18日、厚生省の高齢者保健福祉推進10か年戦略の見通し、いわゆる新ゴールドプランが発表され、本年度からスタートしましたが、これによりますと、最重要課題、在宅サービスとして、全国で平成11年度までにホームヘルパーを10万人の目標から17万人に増員しようとの計画が盛り込まれています。ホームヘルパーの問題はそれほど大事で、急を要する重要な柱の一つなのです。そしてホームヘルパーは、在宅福祉の中心的役割を担っているのです。 当浜田においても、当然この計画にのっとって、あらゆる面で高齢者福祉が実施されると思いますが、まず最初の質問ですが、浜田市のホームヘルパーの人員は現状でいいのでしょうか。そして、もし増員するとすれば、どのように対処され、どういう計画があるのでしょう。ぜひお聞かせいただきたいと思います。 今現在、浜田においては常勤ホームヘルパー、パートヘルパー合わせて24名の方が市内全域に飛び回り、高齢者のよき助力者、友達として頑張っておられます。しかし、現状は毎日が忙しく、もっと厳しく、とてもハードで、浜田市内の全部の介護を必要とするお宅に伺えないのが非常に残念だと、あるヘルパーさんから聞きました。浜田の場合、65歳以上の高齢者の割合は、他府県のどの市よりも増加率が高く、早く、昭和45年9.5%だったのが、平成5年には18%を超え、平成15年にならないうちに、やがて人口の4分の1が65歳以上のいわゆる高齢者になるであろうと予想されること。そして高齢者になった子が高齢の親や家族の面倒を見る。つまり、例えば60歳の子供が80歳の親の面倒を見なければいけないといった、いわゆる老老介護が加速度的に進んでいます。 それに加えて、老人ホーム、特老などへの入院ができず、今現在待機している高齢者は200名を超え、約3年も待なければ入院できず、現在の施設ではとても賄い切れない現状だといいます。待機しているほとんどの人が、まさにホームヘルパーの助けを必要とする在宅介護の必要な高齢者ではないかと思われます。 これらのことからもわかりますように、浜田では今後ますますホームヘルパーの需要が増大し、今の状態ではとても対処し切れなくなるのではないかと大変懸念されるところです。 私は、ホームヘルパーを増やすことによって在宅介護のすべてが満たされるとはもちろん思っていませんが、しかし、ホームヘルパーが多くなることによって介護を必要とする高齢者を隅々まで、一人として漏れなくカバーできること。そして1世帯あたりの訪問日数が増え、また滞在時間が長くなることによって高齢者やその面倒を見ている、ケアをしている家族の人たちとのコミュニケーションが図られ、これまで以上に安心で充実した在宅介護が可能になるのではないかと思います。ぜひホームヘルパーの増員に積極的に取り組み、本当に高齢者が住んでよかったと思えるような浜田になるべく、思い切った施策にぜひ取り組み、在宅介護について、島根に浜田ありと言われるぐらいになる、ユニークで斬新的な、そして積極的な対策をよろしくお願いする次第です。 2番目の問題として、新ゴールドプランの施策の目標の中に、ホームヘルパーの巡回型、つまりホームヘルプサービスについて、休日を含めた24時間対応のヘルパーの普及を図るとありますが、最近、同じ島根県の出雲市でも24時間体制の在宅介護が発足したそうです。そして大変好評だと聞きました。浜田市も24時間体制を今後考えているのかどうか、めどとしていつごろなのか、ぜひ具体的にお答えいただきたいと思います。 また、特に高齢者の福祉事業にはマンパワーと財源が必要とされますが、浜田市においてボランティア等、人材育成を含めた浜田市独自の総合的な在宅介護の体制、そして計画づくりがなされているのでしょうか。福岡市では市民福祉サービス公社を設立し、公社内で研修させ、パートタイマーとしてのヘルパー養成の体制をつくったという例もあります。ぜひこういったものを参考にしてはいかがでしょうか。 そしてもう一点、病気は突然やってきます。家の中はパニックやら、戸惑いやら、不安だらけです。私も過去において経験いたしましたが、そんなときのための110番的窓口、相談場所、民生、そして福祉委員等、種々さまざまな人、窓口や組織を一本化し、もっと市民にわかりやすくするためにどうすればいいのか、そしてその計画があるのか、今後どのように進めていこうとされているのか。どうぞよろしくご回答ください。 これで壇上からの質問を終わります。 ○副議長(高見庄平君) 市長。            〔市長 大谷久満君 登壇〕 ◎市長(大谷久満君) 3番議員の質問にお答えいたします。 きのうも申し上げましたが、21世紀を迎えるに当たりまして、社会的、経済的な基調といいますか、課題となるものは、1つは高齢化であります。2つ目が高度情報化、3つ目が国際化であります。この3つの基調、課題を踏まえていかなければならないと思っておりますが、今ご質問にもありましたように、日本の高齢化は世界のどの国にも類例を見ない速さで参っております。そのためには対応として金、人が問題であります。つまり、金、予算、人はマンパワーであります。これが十分整わなければ対応し切れないということからゴールドプラン、高齢者保健福祉推進10か年戦略ができました。これはご質問にもありますように、平成11年度までの10か年間の目標であります。そしてこれは大蔵大臣、厚生大臣、自治大臣の3大臣の事前協議によりまして合意されたものであります。さらに、今年からは新ゴールドプランが出発しますが、この実現に向けて我々も努力したいと思います。なかなか3大臣の合意とはいいながら、人、あるいは物、金、これがついてこないのが例であります。これも十分我々も陳情運動しながら確保してまいりたいと思いますが、我々ででき得るものも考えながらいきたいと思います。 具体的には部長から答弁申し上げます。 ○副議長(高見庄平君) 福祉部長。 ◎福祉部長(佐々木康夫君) まず1点目のホームヘルパーの体制でございますが、8番議員さんのご質問にもお答えいたしましたように、これは社会福祉協議会への委託事業ということで現在運営を行っておりますが、常勤のヘルパーが14名、非常勤のヘルパーが22名ということになっております。 それから、増員計画等でございますが、浜田市の老人保健福祉計画の目標年度、これは達成年度を平成11年ということに置いておりますが、この平成11年度はヘルパーの数を常勤換算で38名ということにいたしております。しかし、先ほどから申し上げましたように、中間年に当たります平成7年度の国勢調査の結果を待って、また計画の実施状況の点検等もいたしまして見直しを行うということにいたしております。 先ほど議員さんからもご指摘ございましたように、国の方といたしましても、ゴールドプランのときには、ホームヘルパーは10万人ということで計画いたしておりますが、新ゴールドプランが本年度スタートいたしましたが、これは5年後で既に17万と7割も増えております。こういうことから見ますと、当然今後の見直しということは新ゴールドプランに合わせた見直しということになりますので、現在のホームヘルパーの数はかなり増員をしなければならないと、こういうように思っております。 また、このヘルパーの財源問題でございますが、これは国、県の在宅福祉事業費補助制度ということで補助事業で実施をいたしております。ちなみに補助率は、国が2分の1、県が4分の1ということで、市が4分の1ということになっております。 それから、3点目の24時間体制の在宅ケアを考えているかとの質問でございますが、これは新ゴールドプランの具体的な施策の中で普及を図るというふうにされております。派遣が深夜に及ぶケースが考えられまして、派遣者の安全の問題を含め、関係機関と十分な協議検討が必要であると、このように考えております。まだ、現在のところ具体的な取り組みは行っておりません。 4点目のボランティアなどを含めた総合的在宅ケアの問題でございますが、現在奉仕活動センターにおいて8団体、それから個人11人、計207名の方がボランティアの登録をされておられます。そしてこれらの方は偕生園、石見身障センター等で点字や手話、理容、洗濯、シーツの交換など、こういうことを幅広く活用されておられます。 今後は、未登録のボランティアの方などに対しまして奉仕活動センターへの登録を広く呼びかけてまいりたいと、こういうように思っております。 それから、最後の質問の福祉施設や相談窓口、福祉委員等の活用について、市民にもっと理解を深めていただくためのPRは考えているかとのことでございますが、浜田市の在宅福祉サービス、老人福祉の手引など、こういうものを作成いたしまして全戸配布をいたしおります。それから、昨年は、浜田市の在宅福祉サービスをビデオ化いたしましてその普及に努めているところでございます。 また、各地区の公民館での婦人会、あるいは老人会などの研修会を通しましてPR等も行っております。 また、社協が発行いたしております広報紙の「しろやま」、あるいは「広報はまだ」、こういうものでもPRいたしております。今後はさらに多くの機会を捕らえまして、広く市民に福祉サービスメニュー等の紹介をしていきたいと、このように思っておりますので、よろしくお願いいたします。 ○副議長(高見庄平君) 3番牛尾博美君。 ◆3番(牛尾博美君) 先ほどの8番議員と似たり寄ったりの質問という形になりましたけども、私は、あえて言いますと、こういう質問が続くということは、いかに私たち議員、あるいは市民がそういうことに関心を持っているかというふうに捕らえますので、大変重複して申しわけございませんが、同じような回答をさせて大変申しわけないと思いますが、よろしくお願いします。 昭和62年の5月に社会福祉士とか、あるいは介護福祉士法が制定されまして、浜田市で現在何名ぐらいその方たちがいらっしゃるのかということが、ちょっとひとつお伺いしたいと思うんですけども、法律的にこれが義務づけられておるかどうかというのは、ちょっと私はわかりませんけども、いらっしゃるかどうかだけでもいいですけども。 それと、さっきのホームヘルパーの確保が大変難しいということは、お金の問題とか、マンパワーとか、市長さんお答えいただきましたが、いろんな補助事業とか、先ほどのゴールドプラン云々のそれにのっとった変更があればしばらく待たなければいけないというような、そういう事情はあるものの、今ここにおられる方も、私を含めて近い将来ヘルパーのお世話になる予備軍でして、決して人ごとではないと私は思っております。そして、先ほど申しましたように、いわゆる島根の浜田だけじゃなくて全国の浜田と、といいますのも、高齢化の進んでいるところはほかにもたくさんありますが、この地区が特に人口は増えなくて高齢化が進んでいるという顕著な現象があらわれておりまして、そういう中にあって、独自のヘルパーの確保といいましょうか、そういうものをぜひ思い切った政策を講じない限り、なかなかヘルパーの確保はできないんじゃないかというふうに思います。 また、今後はヘルパーの確保だけじゃなく、地域の人が隣近所の高齢者の介護のお手伝いをたり、お互いに協力し、助け合える関係を行政、市民が一体となって運動し、そういう機運とやる気を持たなければいけないと思いますが、何かまた具体的なPRの方法や、あるいはそういうことを考えておられるなら何か紹介していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 ○副議長(高見庄平君) 福祉部長。 ◎福祉部長(佐々木康夫君) 最初の介護福祉士と社会福祉士ですか、これにつきましては、今ここで数つかんおりませんので、また後ほど回答させていただきたいと思います。 それから、ヘルパーの確保のためのPR等でございますが、これは現在、先ほど申しましたように、もろもろの方法で普及していきたいと、PRしていきたいと、このように思います。 ○副議長(高見庄平君) 3番牛尾博美君。 ◆3番(牛尾博美君) 最後に、高齢者や障害者が地域で暮らしやすい生活環境をつくり、地域のいろんな人たちがお互いに助け合え、一人一人が思いやる心を忘れないようにし、本当に住みやすい、住んでよかったと思える浜田になるよう、私たちも一生懸命頑張りますので、どうぞ浜田の福祉の方、ひとつどうぞよろしくお願いいたします。どうもありがとうございました。 ○副議長(高見庄平君) 10番藤原芳男君。            〔10番 藤原芳男君 登壇〕 ◆10番(藤原芳男君) 私は、長い間市に勤めておりました関係上、過去6人の市長をよく知っておりまして、岡本市長、小川市長、そして俵市長、宇津市長、梨田市長、今の大谷市長と、小川市長以来5人の市長につかえてまいりまして、今日ほど浜田のまちづくりが大きく社会基盤が変化し、大変なハード整備、社会基盤整備が行われているという点については、今の大谷市長を非常に高く評価しておる一人でございます。あの野原の山を切り開いて32ヘクタールの大学のまちづくり、大学の誘致、そして海の見える文化ゾーン、世界子ども美術館、さらに総合福祉センターは着々と今進んでおります。中国横断道は3年も5年も早く開通した。浜田9号バイパスも、これも予定より早く開通した、挙げれば数限りないほどの整備が進んでおります。この点について非常に感謝をし、財政面についても心配しておる一人でございますが、一方、文化面、ソフト面についてはいま少し、あるいは不足、こういう声が非常に出ておるのでございます。したがって、そういう面も含めまして、4点ほど質問をしたいと思います。 まず初めは、男女共同参画型社会を目指す女性プラン21の取り組みについてでございますが、これは女性行動計画の策定会議が発足しまして、最終的には平成5年の3月に「はまだ女性プラン21」が製本化され、つまり文書化されて配布されたのでございます。立派な本はできたけれども、その後の行政としての実効ある前向きの取り組みが余り見られてない。ことしの平成7年の3月27日に、第1回懇話会と称して市役所の中の会議室で女性を集めて会議を開いておられますが、島根県とか、あるいは松江市が開いておるような女性懇話会設置要綱というものを設置して、そういう要綱に基づいて会長を策定したり、特定の人をきちっと氏名を定めて会議を開くとか、あるいはその任務とか、いろいろそういうものがきめ細かな計画のもとに開かれた懇話会でなくて、非常にただ意見を聞く会のみに終わっておると。その後またいつ開くもんやら、今日まだわかってない。こういうふうなことではなかなか進まんのじゃないか。県下の松江市とか、東出雲町とか調べみましたら、松江なんかは既に庁内連絡会議も設置し、さらに女性問題懇話会は要綱をきちっとつくって設置をし、さらにその後は機構改革をして、もう女性政策室設置、つまり専門の担当部課を設置しまして、着々と実効ある取り組みを進めております。今、担当の方へ行って調べてみますと、あっちの課、こっちの課がやっておる従来からの事務を整理分析をして、あれもやってる、これもやってる程度のことでありまして、これでは具体的に前へ進まんのじゃないか。島根県のやっておる女性行動指針並びに施策の取り組み、あるいは松江市等がやっている施策の取り組み等も参考にしながら、もう少し男女平等、あるいは雇用の機会均等、男女共同参画型社会を目指すんなら具体的に取り組んでもいいのではないか。非常に浜田市は遅れておるという点について、今後の具体的施策をもっと一歩進んだ前向きの具体的施策をお伺いいたします。 2番目は環境問題でございます。 環境リサイクルセンターの設置について、この構想は平成5年、既に検討を庁内でも開始されまして進んでおるわけでございますが、今どこまで進んでおるかというのは市民の目には見えてきません。つまり、環境センター、あるいは環境リサイクルセンター、こういうものについて位置はどこにするのか、あるいはどこに求めて、どのぐらいの広さ、どのぐらいの規模、あるいは設置目標年度をどうするのか、こういうことについて、ひとつ現状の取り組み状況をお伺いしたいと思います。 厚生省の方も非常にこういうことに方針を、着々と新しい方針を出しておりまして、全国のリサイクルセンターは24か所、リサイクルプラザでも28か所、ストックヤード1か所というふうに市町村の設置状況を発表しておりましたけれども、この3つの施設も既にこれから400か所は必要であろうというふうに、この間発表しておりました。1997年、つまり来年から2001年までの策定をするのに、再生処理施設の必要数等を今年12月まで、年内には厚生省の方へ報告してほしいと、こういうことで各市町村の方へ今調査依頼が来ておるはずでございますが、浜田市はこれについてどのように報告をする考えなのか、どういう計画があるのか、お伺いいたします。 次に、同じ環境問題で産業廃棄物処分場の問題でございます。 これはきのうも出ておりますけれども、この産業廃棄物の処理につきましては、廃棄物処理法によりますと、もちろん事業者の責任で事業者自らが処分すべきというのが法の趣旨でございますが、ご承知のように、隣の金城町で、あるいは後野町で、産廃の処分場設置に向けて非常に民間の人がやるわけで、しかも県外の人がやることで不安である、反対である、こういう問題で今浜田市も非常に問題になっております。そこでやっぱり官も入って、つまり県も市町村も入って第三セクターをつくってこういうものは取り組むべきじゃないかということで、島根県も、県当局は平成4年の3月に財団法人島根県環境管理センターというものを設立して、島根県、業者、市町村、つまり地方公共団体がそれぞれ出援金を出し合って財団法人を設立して、今出雲に取り組み、そして松江に取り組み、今度は西部の益田・浜田圏域でやるべきでないかと、こういうふうに進んでおるわけでございますが、一体、益田・浜田圏域の産廃処分場の設置について早くしてもらわないと、県外の民間者がどんどん金城町の今福をねらうとか、後野町へやるとか、非常に社会問題になって困っておるんです。それらを少なくとも安心できる、第三セクターというものは住民は安心すると思うんですが、これによる設置がもっと早くできないものなのか。この進捗状況についてひとつお伺いをしたいと思います。 その次に、老人保健施設についてでございます。 きょうもきのうも福祉の問題が皆さんからも出ておりますが、病院でもない、あるいは特別養護老人ホームでもない、つまり中間施設でありますこの老人保健施設というのは、一番最初、昭和57年に老人保健法というものができまして、もう既に13年になります。その後61年にこの老人保健法も大幅に改正になっておりますけれども、この老人保健法に基づいて老人保健施設、中間施設は今、着々と周辺にはできております。この西部の拠点都市、浜田にはないんですね。隣の三隅町もこの間着工いたしました、100ベッド。そして金城町「さざんか」50ベッド、隣の江津市「高砂」50ベッド、既にもう200床、運営しとるか、もしくは工事に着工している状況でありますが、この西部の中心地と言われる拠点都市の浜田に全然この老健施設がない。本来ならば、私どもは老人ホームのようないわゆる収容施設に入るのではなしに、なるべくリハビリ機能、介護を中心、食事の世話を中心としたこの老健施設に入って、できる限り家へ帰ってまた自活できるような生活をしたいと、こう願うのが人間の常であります。だれも好んで老人ホームへ入る人はおりません。この老人保健施設が浜田にないばっかりに、家族の人は見舞いに行くときでも三隅町へ行き、金城町へ行き、江津へ行かなきゃならん。こういう状態を解消するために少なくとも老人保健施設を浜田にもつくるべきだと思うんですが、この辺について老人保健福祉計画上、一体どうなっておるのか。読んでみてもこの老健施設のことは書いてないんですね。この辺について、ひとつ老人保健施設に入りたいという希望者もおるわけですが、一体何人ぐらい老健施設を利用したいという人が浜田市民の中にいるのかということを把握しておられるのかどうか。また、この施設が必要だと思えば、いつごろを目標につくらないけんと思うておられるのか、思うておられないのか、この辺をお伺いいたします。 その次に、浜田地域の伝統文化の育成振興策でございますが、この石見地方には古くからの伝統文化が息づいております。中でも石見神楽というのはもう200年以上の歴史を持って、お客さんが来ればすぐ、まず浜田では神楽を見てもらおう、特に「大蛇」を見てもらおう。ほかの踊りとか歌とかというのはどこにでもあります、似たようなものは。こういうふうな状況で、つまり石見地方でも浜田は石見神楽の里、浜田は石見神楽の中心地だということになっておりまして、この浜田広域圏2市4か町村で、今56社中が、神楽社中が存在しております。こうした石見神楽も、今や浜田の中で見ましても、石見地方で見ても観光資源の一つにもなっております。また、関連産業として、衣裳をつくるとか、あるいはお面をつくるとか、横笛をつくるとか、人形をつくるとか、あるいは神楽の蛇胴をつくるとか、いろいろな関連産業として副業として、零細企業ではございますが、産業が存在しておるのでございます。こういうふうな、お客様に見せる出し物、あるいはお客さんに土産を贈呈したいというときでも、必ず神楽に関連して石見神楽を贈呈するというふうなことも今現実にあるような状況でございます。 しかし、ほとんどこれは民のみで自活しておって、官からの支援育成策というのがあんまり見られない。ほんの少しあるけれども、余り見られない。石見神楽と、つまり関連する産業を一層振興させるために、しかもこれを官として、つまり市の支援育成策というのが私は必要じゃないかと思うんです。よそへ行ってみますと、そこの産業、伝統文化に関連する産業、土産品というものがたくさん研究され、開発されて土産品が出ております。しかし、浜田にはそういう土産品が非常に少ないんですね。神楽面を除いて余りない。しかし、これを特産品協会なんかとタイアップして、若干の研究開発費を出してでも土産品の開発をしてどんどんやれば、副業もできる、零細企業もまた育成する、振興策、地域活性化の一助にもなると思うんです。こういうことについて、市の積極的な施策というものを私はお伺いをいたします。 そして、益田あたりでも既にやっておりますが、金曜日、あるいは土曜日の晩には定期的に神楽舞いを上演をしてお客様に、浜田へ滞在のお客様はそこへ行けば、土曜日の晩、いつ行っても見られるんだと。浜田はやっぱり神楽の里だなと、こういう伝統文化をやっぱりお客さんに見せる浜田のまちでもあるというふうにすべきだと思うんですが、残念ながら定期的に上演する場所、あるいは石見神楽会館、そういうものがない。こういう市の施策がないんですね。それかいうて民にこれをつくれと言うても、民間でなかなかできやしません。浜田市は民活活用というたって、大企業も、中企業もない。皆小企業か零細企業なんです。もしくは個人なんです。この人たちに自分でやれと言うたって、なかなかそういうハード面の整備については無理なんです。そういう面についての公共団体であります市の育成支援策についてお伺いをいたします。以上でございます。 ○副議長(高見庄平君) 暫時休憩いたします。            午後2時11分 休憩            午後2時26分 再開 ○副議長(高見庄平君) 会議を再開いたします。 市長。            〔市長 大谷久満君 登壇〕 ◎市長(大谷久満君) 10番議員の質問にお答えいたします。 初めの男女共同参画型社会を目指す女性プラン21の取り組みについてでございます。 何と言っても、県も浜田市もそうですが、定住、人口定住ということが一番目標であります。そのためには若者に魅力ある、若者が定着するまち、また女性に好かれるまちをつくるということを目標に進めておりまして、そのためには都市としての基盤をつくっていきたいということで、都市基盤の整備を図ってまいりました。また、一方では都市機能の充実にも力を入れてまいっております。何と言っても、私、浜田のまち出身ですと威張って言えるまちにならなければだめです。そういう意味で、駅の前の山も取りました。前は、浜田駅へ降りてみたら山があったと。これは大変だ、こがん泊られへんいうんで、また汽車に飛び乗って益田へ行ったというんが多いんですよ。それを松江で聞きました、そのことを。なるほどな、そうかだったかなと思ったんです。浜田の人はわからん、それは。松江の人がそれを県庁で聞いて言うてくれた。なるほどなと、確かにそうですね。 そういうことで、あの山も皆さんと一緒になって取り除いてきましたし、地権者の方に大変なお世話になっております。そういう意味で、横断道が開通しました後は吸い取られちゃいけんというストロー現象が危機があったもんですから対応してまいって、今おっしゃるような都市基盤、都市機能というのは随分やってきましたが、やっぱり片一方ではちょっと軽くなってますね。これは200億足らずのまちでは難しかったんですが、今そういう点も十分反省をしておりまして、文化関係にもやりたいということで、まず市民会館の問題がありましたが、すばらしい市民会館だったですね、昔は。39年当時は山陰一番だった。それが二十何年、30年たちますと、あのように問題ができてきたということで、これも駅前地区の方々の協力、市民全体のお力を借りてあのような文化ホールをつくりました。これにしても、どこでもあるような文化ホールつくってはだめですよと、駅弁じゃだめですよとおっしゃるので、お金はなかったですけども、音楽を中心としてやりたいということで、一応成功しつつあるように思います。そういう意味で、文化関係含めたソフト関係の方に今後はつくらないけないと思っております。そういう意味では、そのためにも男女両性が対等、平等で十分活躍するという点であります。その男女共同社会の実現のためには、人々が男性、女性といった伝統的な役割分担についての意識をなくしまして、個性を尊重することが重要であります。そのために、私が市長になりましてからは女性モニター制度をつくりまして、62年から、10年前からやっておりますが、これもさらにどうあるべきかという点であります。 それから、女性の視点でつくったまちづくりということで、女性記者を公募しまして、関心のあるテーマについての自由取材をしてもらって編集してもらう「広報はまだ・女性特集号」も発行しております。さらには、女性の声を聞きまして、各施策に十分反映させるための女性懇話会を開催しております。これは、ことしの3月27日に行っておりますが、12団体から28名の方がお集まりになりまして、活発なご提言、意見交換をしてもらっております。この懇話会は、今後とも継続して開いていきたいと思っておりますし、女性の皆さん方のご意見、ご提言を十分お聞きして男女共同参画型社会の実現に向けて進みたいと思っております。 また、総合的な女性行政を進めます指針となります「はまだ女性プラン21 輝いて生きる男女共生社会を目指して」というものも策定しておりますが、それぞれ所管において実現方を図っておりますが、そういう意味でさらにこれを総点検をしたいと思います。点検をしながらさらに推進をしていきたいと思います。そうして真剣に女性の声をどう反映をすべきかという点で考えたいと思っております。 それから、2番の環境問題でございますが、これは部長から答弁を申し上げます。 10番議員も、市役所におるときには随分ご苦労されました。(笑声)その意味で同志と、同志という意味でお聞きしておりますし、また答弁もそういう点でありますので、どうかよろしくご指導賜りますようお願いを申し上げます。(笑声) それから、3番目の老人保健施設、老健施設でありますが、これにつきましては、担当部長から答弁を申し上げます。 確かに老人関係、いろんな施設がいるようになりまして、美川苑も、地元の方々が大変苦労されましておつくりになりました。心から敬意を表します。 私は、土地の問題でいろいろと場所は変更になりました。初めは田んぼでいいと言ったのがだめになる。どんどんそれはその方針変わったんですね。災害によって方針が変わる。さらに災害によって山はいけないと、崩れると、こういうことでありまして、何年間か非常に苦労されたんです、特老をつくる場合に。僕は、だからやめなさいということがありました。しかし、やりかけた以上は老人問題、重要だからやらにゃいけんという熱意があったんですね。その結果、あのように今の山の上に、王子山の上につくられたんですけれども、市の方もそういう点から助成をして一緒につくったと。こういうことで土地造成は一緒につくったという経緯がありますが、大変ご苦労されました。同じように、この老健施設についても、民間の方々の十分ご意見を賜りながら、今後やらないけんというふうに考えております。担当部長から答弁をいたします。 それから、4番目の浜田地域の伝統文化の育成振興でありますが、これもそのとおりでございます。ご意見同感であります。この石見神楽というのは代表的なものでありまして、東京からも随分見に来られます。そういう点で、さらにこれを広めたいと、このように思っておりますが、この地域を代表する郷土芸能でありまして、主要な観光資源であるとともに国際交流にも大きく貢献されております。 浜田市は、質問にもありましたように、石見神楽の中心地でありまして、56社中があるとおっしゃいますが、大変努力しておられます。現在、浜田市神楽社中連絡協議会へ助成も行っておりますが、大変ご苦労かけております。本年5月には、細川衣裳店の店主であります細川さんが、ふるさと伝統芸能大賞を受賞されるなど、石見神楽の面、衣裳などに対しまして高い評価がありまして、私も敬意を表しております。このような伝統のある石見神楽の発展をさらに十分ご意見を聞きながら検討したいと思っております。 今、ご提言にもありました神楽を定期的に観光客に見せないかとありましたが、これも2年前ですかやったんですが、あまり人がお見えにならなかった。旅館にお着きになっても、ゆっくりお休みになるんでしょうか、神楽までには見に来られなかったというんもあります。そういう意味で、どうあるべきかという点も考えていきたいと思います。 それから、神楽会館につきましても、これはどういうふうなものをつくっていくかと、あるいは芸能館みたいにするのか、資料館みたいにするのかというような神楽のいろいろな資料、歴史をとどめることも要りますし。ですから、場所の問題、運営の問題等で今いろいろと研究しておりますが、なかなか場所が、あるいは運営についてまだ決定しておりません。これも10番議員が課長時代から一緒になって苦労したものでありますから、ご提言も十分聞いて、民間の方の意見も聞いておりますが、非常にありがたいいろんなご提言がありました。それをどうやっていくのかと──ただじゃありませんから──ということと、場所の問題等ありますので、十分ご提言を今後聞きながら振興策について具体化したいと思いますので、ご理解をお願いします。 ○副議長(高見庄平君) 市民環境部長。 ◎市民環境部長(竹中弘忠君) 10番議員さんには前任部長とされまして、先ほど市長も申しましたように、綿密ですばらしいレールを敷いておられまして、私どももそのレールの上を今一生懸命走らさせていただいておるところでございます。厚く御礼申し上げたいと思います。 そのレールに沿って、今いろんな環境問題に取り組んでおりますが、環境リサイクルセンターにつきましては、これまで検討を進めております環境センター構想にあわせまして、今年の6月に新たに容器包装リサイクル法が成立しましたので、このことも踏まえまして再検討の必要が出てまいっております。 国の方では、この8月に各自治体の分別収集の意向調査を行いましたけれども、これをもとに市町村の廃棄物の処理計画の策定モデル案を示す予定になっております。浜田市としましては、これらを参考にさらに検討を行いまして、平成8年度中には構想の策定を行いたいと考えております。 次に、ご承知のとおり、廃棄物処理施設の確保につきましては、各市でも極めて厳しい状況にあります。出雲圏域では、昭和59年に出発しておりますけれども、まだまだ地権者等の問題で難儀をしておるようです。今、地元の意向調整中だという状態であるように聞いております。また、松江圏域におきましても、平成2年度に着手をされましたけれども、これもそうした用地問題で立ち往生しておるというような状況にございます。益田・浜田圏域につきましては、ご承知のように、現在商工会議所を中心として何度もいろんな組織をつくってその中で検討しております。現在のところでは、それぞれの圏域から出された候補地の絞り込みを行っております。大体、現在のところでは3か所程度に絞り込みをしております。今年度中には1か所に絞り込みをする計画で、今準備を進めております。 また、この規模につきましては、埋め立て容量を100万立米程度の規模としておりますし、金額的な面でも、ざっとのところで25億から30億程度のものに今考えられております。これからも引き続いて早い機会にそうした決着がつくように努力をしてまいりたいというふうに考えております。以上です。 ○副議長(高見庄平君) 福祉部長。 ◎福祉部長(佐々木康夫君) 3点目の老人保健施設について答弁申し上げます。 次に、老人保健施設についてのご質問でございますが、現在老人保健施設は浜田市にはございませんが、こうした施設は広域的に整備をされておりまして、金城町「さざんか」の50床、江津市の「高砂」50床、そしてご指摘のように、現在建設中の三隅町の100床ということで、周辺市町村で200床というのが確保されております。 昨年策定いたしました老人保健福祉計画でも、また県の目標が220床ということになっておりますから、現状で対応可能じゃないかというように判断いたしております。 老人保健施設は、ご質問のように、老人の自立を支援し、治療の終わった老人を家庭に復帰するための橋渡しの機能を果たす保健福祉サービスを提供する施設です。昭和61年に老人保健法の改正により創設されております。浜田市の計画では、平成11年における老人保健施設入所希望者を100人と推計いたしておりまして、当面は周辺市町村で調整、カバーをし合いながら入所者の変動等によっては医療機関の協力で対応したいと、このように思っております。 施設に入所を希望されている人数でございますが、この施設につきましては、施設と個人が直接行っていただくことになっております。市の窓口に相談に来られた方には施設の紹介や、あるいはアドバイス等はしております。したがいまして、入所希望者の調査はいたしておりません。超高齢社会を迎える中で、保健福祉サービスの提供は重要と考えております。入所者数が急増することも予測されますので、医師会をはじめ関係機関とも協議をしながら十分研究したいと、このように思っておりますので、ご理解を賜りたいと存じます。以上です。 ○副議長(高見庄平君) 10番藤原芳男君。 ◆10番(藤原芳男君) まず、1番の男女共同参画型社会を目指す女性プラン21についてでございますが、こういうこの間3月27日に開かれました懇話会をまた継続してやりたいという答弁がございましたが、私は、あの日のことをいろいろ婦人団体、あるいは個人、出席者の皆さんから聞いたんです。聞くと、あの懇話会は県とか松江市でやっておるような、あるいは私ども女性が考えておるような懇話会ではなかったと。担当課長が座長をやり、女性を集めて、何か言うことはないか、意見はないかいうて聞かれて、団体のこれまでの歴史やら行動報告がなされて、環境問題等が出たら答弁する者がいなかったと。ある婦人団体の方が高齢化社会のことを言うたら、女性婦人担当課長が、福祉事務所長が、今、高齢化社会ではありません。高齢社会ですというてえっとしかられて、二度と発言する気がしなくなったと、こういうことを言っているんですね。これ二度と出席したくない。もう少し他市でやっているような、進展した、本当の意味の、会長はだれなのか、懇話会設置要綱はあるのか、任務と目的はどうなっているのか、こういうことの懇話会ということで自分たちはやっているのに、今度はいつやるもんやらさっぱりわからんというて二、三日前も言うておられました。 こうした先進地の状況も調べてもう少し前向きの懇話会というものを設置してもらいたいいうのが女性団体の意見なんです。この点について、ああいう単なる担当課長が出とって、福祉事務所長が出とって、意見はないかというやり方、昔のスタイルなんです、あれは。もうそれはとうに過ぎ去って、最近ではね、いかにして、例えば市長の諮問機関として、具体的にさらに実効あるものに進めていくとか、女性問題策定会議をして答申させたですね、ちょっとああいうふうな形で正式に設置要綱でもつくってやるような、継続的に、それじゃだれかれが出るんじゃなしに、もう決まって氏名はこれだと、会長はだれだと、こういうふうな形でどんどんどんどん、次は何をなすべきなのか、次はどう進むのか、そして答弁者はちゃんと市の部長は全部出ていると、こういうふうな形のもので、しかも男性も入れてもらいたいと婦人団体は言っているんですよ。この女性問題、男女平等問題、雇用均等というのは、これ男性の問題でもあるわけです。現在の男性がいかに何百年、何千年、女性を差別し、女性は炊事をするもんだ、いや掃除をするもんだ、食事の世話するもんだばっかり考えて、介護は女性だと、こういう男性の女性に対する見方、視点を改めようじゃないかと。だから、こういう会議には必ず、松江市や県がやっておるように、男性の有識者が相当出ておられますよ。だから、そういう懇話会のメンバーのあり方についてはもう少し改革をして、先進地の模様を調べて、そして懇話会というものを正式に設置していただきたいと、こういう要望が私の方に来ておるんですよ。だから、そういうことを担当の方は調査をして、今後の懇話会の浜田市のあり方、実質内容の進め方について実効あるものに、前向きなものに進んでいただきたいが、どのようにお考えでしょうか。担当部長でよろしゅうございますが、具体的に、ひとつ今後の考え方をお聞きしたいということでございます。 それから、2番目、環境問題については、容器包装リサイクル法ができてちょっと遅れるようでありますが、8年度中には策定したいということもありましたし、産廃場の経過も、きのうも出ておりますからこの問題は了解しまして、私は早速また市民に報告をいたす準備がございますので、これでおきたいと思います。 次に、3番目の老人保健施設でございますが、県の目標が220ベッドなんで対応は可能だと思うという認識は私は甘いと思うんです。私は大分市民からね、老人ホームに入るいうても3年も待たにゃやれん。しかも、病院に入るいうと、病院は大体3か月ぐらいしか入れてくれない。それから、もう追い出されると。しかしもう少しリハビリ、機能回復訓練をして、実は家庭に帰りたい、ホームに入るのは嫌だと。中間施設の老人ホームがあるらしいが、よそにあるが、なぜ浜田市にないか。浜田市に建設してもらってぜひ入りたいという人が相当いるんです。私は一民間人でありますから、全市内を調査するわけにいきませんが、老人保健法によりましても、老人保健福祉計画によってちゃんとそういうことは決めてあるんですね。あの老人保健福祉計画を読んでみられるとわかりますが、常に市町村は、そういう老人福祉の問題について実情を把握しなければならないという、ねばならないという義務規定があるわけですね、老人保健法第6条には。これについて知らないとか、これは個人と施設が交渉しとることだから自分らは調査していないとかいうことでなしに、実態はどうかぐらいはね、市町村は把握せなきゃいけんと思いますよ。これは市町村の義務です。私ども、それじゃ民間がやるんですか、病院へ調査行って。そんな答弁なり、姿勢なり、担当が持っておるということは、これは法律違反でもあると思うんですよ、私は。ねばならないという義務規定に反している。実情を把握しなければならないという地方公共団体の義務がある。この老人保健法並びに老人保健福祉法の趣旨から言いまして、そういう姿勢では私はならんと。少なくとも実情ぐらいは把握してもらいたい。実情を把握して、こういう施設は浜田市に、本当に県が言う220ベッドでいいのかどうなのか。これぐらいは把握しておく必要があると思うんですが、再度担当部長でよろしゅうございますが、あなたこういう姿勢でいいんですか。それじゃ私は市民にこういう報告をしてよろしゅうございますか。議会人というのは公人でございますから、私は知っとっても聞く場合があります。わざと公式の場で質問をして、公式の答弁をもらって、それを私は市民に報告するんです。市民の声を市政に生かすということはこういう意味でございますから、あえて私は知っとても聞きますが、一個人で聞くわけじゃございませんから、もう少し前向きの懇切丁寧なご答弁、基本姿勢についてお尋ねしますので、佐々木部長の再答弁をこれについてはお願いいたします。 それから、伝統文化の育成支援策については、市長も非常に同感だと、進めにゃいけんと言うておられますので、私はあえてこの問題申しませんが、私がいろいろこの中につきまして周辺を調べてみた。益田市の状況、あるいは安来節で売っとる安来市の状況、金城町の状況調べてみましたら、益田市は、第2・第4土曜日、ある会館を神楽会館として定期公演、年間やっておりますね、土曜の晩に。それに社中に対して、1晩の出演料3万円補助しております、市が、観光協会を通じて。年間ずうっと、第2・第4土曜日。それを全部PRしておりますから、そのときに来こうが来まいが、お客さんがあろうが、あるまいがやるということです。各社中には2万円ずつ年間これも助成をして、ご苦労だろうが、社中というものは継続してもらいたいという支援もしております、これは観光協会を通じて。隣の金城町はね、惚卦瑠会をつくっておりまして、神楽大会を、今競演大会に11回目からしておりますが、毎年80万円この会に補助をして、あの町がですよ、80万円補助して神楽大会継続してくれと言っておるんですよ。町の姿勢です、これ。 安来節は、安来市は安来節をもとにしてまちおこしをしようということで230万円、安来節保存会に補助金出しております。そしてさらに、安来節を一般市民にも広げるんだとして、講師謝金として50万円補助を出しております。さらに、施設を運営する等で150万円別に出しておりますから、約400万円、安来市は安来節を中心として保存継承、地域活性化のために予算を使うとるんです。毎年使うとんですよ、これは。そして安来節会館というものを建設、今用地買収は完了したと、きのう言っておりました。そして基本設計も終わったと。今、実施設計を市長と協議しとるが、実は今年の春にオープンする予定だったけれども、担当の方はもっと内容充実というと大変金がかかるんで、市長の方がちょっと待ってくれということで時間は遅れとるけれども、安来節会館に非常に安来市は本気で取り組んでおります。もう用地買収と基本設計は終わっとるんです。 ところが、浜田市は石見神楽会館、まだどこにするか検討中だと。内容、運営についても検討中だ言うけれども、そういうことについて石見神楽社中協議会、12社中でつくっておりますが、何ら担当課の方からはアタックはないんですね、私ども社中連絡協議会には。私はそれに入っとるんですが。いつ、どこにしようかとか、内容は、運営はどうしようかとか、観光協会からもなけにゃ、市からもない。こういう状態が今日のきょう現在の浜田市の状態なんです。 さらに、安来市は、民謡、「江差追分」あるいは「佐渡おけさ」で事業おこしをしている調査団を送っとるんです、職員を派遣しましてね。江差の町は、「江差追分」を中心に全国に広がってます。毎年、あの町が1,000万円予算を計上しております。「佐渡おけさ」もそうです。あの佐渡ケ島。そこへ安来市は、職員を調査団を派遣をさせて、どういうふうに会館をつくって、どういう運用をして、どういうまちおこしをするか、ちゃんと実態調査して帰って、市長に報告して、安来市はあれだけの予算を今つけとるんです。 浜田市もせめてそのぐらいのことはしてほしいと思うんです。この点について、ちょっと突っ込んでこの伝統文化の問題について質問しておりますが、ひとつ誠意ある回答をお願いいたします。 ○副議長(高見庄平君) 企画財政部長。 ◎企画財政部長(小谷典弘君) 女性施策についてお答えをいたしたいと思います。 女性の問題に対します現状は、政治の場などで活躍している女性の数は極めて少ないと。こういうことから市政に女性の意見が反映しにくいというふうな現状もございますし、また行政における各種委員会、あるいは審議会などの女性委員の割合が非常に少ない、こういう状況にもございまして、女性の意見が反映できないというふうなことが課題として挙げられているところでございます。 このために、女性自身の向上を図ることも必要でございますが、やはり社会的機運の醸成を図っていくことも必要であるというふうに考えておりまして、私どももこの3月27日にこの女性懇話会を開催をいたしたところでございます。 当初、私どもも要綱を設置をし、あるいは役員体制を整えてこういう懇話会を設置をしようというふうな考え方もございまして、この12団体の新団体にも事前に折衝もいたしておりましたが、最初からそのような堅苦しい形ではなくて、まず女性の意見を聞くという、気安く話ができる場をまず持っていただきたいと、こういうような要望もございまして、3月27日はそういった会議にしたところでございます。特に、市の行政どのように取り組まれているかと、こういうことについてお聞きをしたいということもございまして、担当課長等も出席をいただく中でこうした懇話会を開催をいたしてまいったところでございます。 しかし、私どもも将来的にはこの懇話会、市行政への意見を反映する重要な組織に育てていきたいと、このようにも考えているところでございまして、さらにこの懇話会を重ねる中でそういった機運を醸成をするように努め、そして設置要綱の制定などについても、その中で検討をしてまいりたい、このことがより主体的、自主的に取り組みをいただけるものと、このように考えておりますので、十分女性の皆さん方の意見交換をしながら、そういう組織に発展をさせてまいりたいというふうに考えております。以上でございます。 ○副議長(高見庄平君) 福祉部長。 ◎福祉部長(佐々木康夫君) 老人保健施設についてお答えいたします。 先ほど申し上げましたように、浜田市の老人保健計画、それから県の計画で200人から220人という計画で現状では対応可能ではないかと判断しておると申し上げました。 これ現在、「さざんか」が50人定員のところを48人と、それから「高砂」が50人のところが47人ということになっております。これは日々変動はあると思いますが、このうち浜田市の入所の方が100人の中で49名でございます。来年の4月1日に三隅の施設が100名で開設されます。このうち三隅町としては、浜田市を中心に67名ぐらいを割り当てたいというように思っておられます。こういうことから当面は可能ではないかというように判断しておるわけでございます。 また、県全体の老人保健施設計画でも、東部地区で13か所、それから西部地区で7か所と、計20か所、県全体で20か所の計画がございます。このうち未設置分が東部で2か所、それから西部で3か所というふうになっております。県の方針としましても、設置をするためには国の採択を必要といたします。また、県全体のバランスもあることから、よほどの急増が見込まれないと現状では難しいんじゃないかと、このように思っております。 しかし、先ほど申しましたように、今後は入所希望者の急増するということも予想されますので、状況の変化によっては医師会等関係機関とも協議をしながらこれに取り組みたいと、こういうふうに思っております。以上です。 ○副議長(高見庄平君) 経済部長。 ◎経済部長(島津博君) 神楽会館のことについて再質問でございますが、先ほど市長からも話がありましたように、具体的なことにつきましては、これから浜田市の神楽社中協議会とも積極的にお話し合いをしてまいりたいというふうに考えております。 ○副議長(高見庄平君) 10番藤原芳男君。 ◆10番(藤原芳男君) 3時には私、おく予定にしておりますので、議事に協力しなきゃなりませんから、1点だけ質問いたします。 今の福祉部長の答弁の中で、答弁漏れがあるのか、わざと外しとるのか知らんけども、施設と個人がそれじゃ老健施設に入りたいということについては、人数の把握等については、それじゃ私ども市民個人が一々施設に行って聞くんですか。どのぐらい該当があるか、浜田は老健施設は必要であるのか、県の220はええということでやっぱり今も答弁しておりますが、これは本当にええんですか。それとも私ども市民の一人一人、施設に行って聞きなさいと、こういうように私ども帰って4万8,000市民に言やあええんですか。市は老人の実態把握について調査せんのんですか、把握せんのですか。老人保健福祉法に言うとるでしょう、市町村は、地域の実情を把握しなければならない、常に把握しなければならないと書いてあるでしょう。この把握、市はせずに市民にさせるわけですか、これは。私どもそれじゃ老人保健施設に入りたいと、施設に聞くだけだと、まああそこにあるけえ行きなさいやという、あんた紹介しとると言うけども、それだけでええんですか、市民は。その基本姿勢についてさっき再質問したんですよ。その点について、答弁漏れかわざと外されたのか、どっちか知らんけども、少し具体的に説明してください、懇切丁寧に。 ○副議長(高見庄平君) 福祉部長。 ◎福祉部長(佐々木康夫君) 大変失礼しました。わざとじゃございません。答弁漏れでございます。 特老等につきましては、受付名簿によって整理をいたしておりますが、現在のところ、この中間施設である老人保健施設、これにつきましては受付簿等での把握をいたしておりませんのが現状でございます。ただし、いろいろ窓口に相談に見えたり、あるいは電話等で相談ございますが、そのときにはこういう施設があるとか、いろんなアドバイスはいたしております。 なお、先ほど申しましたように、今後いろいろこういう施設に入ります希望者の急増が予想されますので、医師会等とも十分連絡とりながらこれに対応していきたいと、こういうふうに思っております。            (10番藤原芳男君「調査せんのか、調査を。実情把握せんのか。それが答弁漏れだよ。実情把握する気はないんだろう、そんなら」と呼ぶ) ○副議長(高見庄平君) 福祉部長。 ◎福祉部長(佐々木康夫君) これについては検討させてください。 ○副議長(高見庄平君) 14番牛尾昭君。            〔14番 牛尾 昭君 登壇〕 ◆14番(牛尾昭君) 失礼をいたします。皆さん大分お疲れのようでございますので、私の既に通告している1番の問題については、昨日の27番議員の答弁で大部分わかりましたので、それらと重複しない答弁をいただければ幸いかと存じます。 それから、後段の2番の問題については、本日の12番議員が質問されておりますが、私の場合は視点を変えてぜひさせていただきたいと思いますので、どうぞご了承お願いいたします。 それでは、既に通告をしております2つのテーマについて、いつもどおりのスピーディーな質問をいたしますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。 今後の国際交流についてお尋ねをいたします。 日本時間6日午前6時30分、フランスは、南太平洋ムルロア環礁で核実験を強行しました。フランスの核実験は約4年ぶりで、通算205回目、国際世論の反対を押し切って実験を強行したところで、周辺諸国をはじめ、各国が反発をさらに強めることは必至で、東西冷戦終結後の核軍縮の焦点である核実験全面禁止条約交渉にも大きな影響を与えるだろうと言われております。 前後しての中国の核実験にも批判が高まっています。福岡県の大牟田市は、1977年から続いている訪中を中止いたしました。また、神奈川県の鎌倉市は、11月に予定していた中国のある都市との姉妹提携の仮調印を延期いたしました。我が浜田市は、昨年は石嘴山市と友好提携、また本年は栄成市と友好協約は結んだわけでありますが、被爆50周年の節目の年のこの不幸な事件に遭遇した対岸貿易に将来をかけるまちのトップとしての市長さんのご所見をお伺いいたします。 次に、朝鮮民主主義人民共和国との交流についてお尋ねをいたします。 1992年に日朝議連の一員として訪朝いたしました。水産原魚の確保などが大きな目的でありましたが、あいにく漁港などの視察が思うようにできず、次回に持ち越しになっておりました。8月1日の栄成市との協約も無事終わりましたので、いよいよ協和国へ行くべきではないかと考えます。また、最近はベトナムが水産資源の豊富な国として注目されておりますが、あわせて訪問団を派遣してはと考えますが、ご所見をお伺いいたします。 次に、大きい2番の地域活性化と温泉開発についてお尋ねをいたします。 中国横断自動車道広島浜田線が全面開通して本年の12月で丸4年を迎えようとしております。先ごろ中国経済連合会が開通後の産業や日常生活への影響について、沿線自治体や会議所、農協などを対象にアンケート調査を実施いたしました。その結果、メリットとして、経済面では観光に関連した需要が拡大したが65.5%と最も多く、他地域との交流・連携が容易になったが51.7%、地域に活気が出てきたが37.9%と続いた。生活面では、行楽、レジャーが便利になったが84.5%と最も多かった。反面、地元商店街が寂れる48.3%や、ごみの不法投棄の増加32.8%、路線バスの減便による利用機会の減少などのデメリットも生じているとしている。 デメリットの一番手の商店街が寂れるという項目は、特に浜田の商店街にとっては非常な現実となっており、来年3月のジャスコのオープンも相まって、大型店とストロー現象の挟み打ちでさらなる苦戦が予想される。観光面では、お魚センターは、昨年度29万5,000人、ゆうひパークは1年で100万人突破、波子海岸から国府海岸までの海水浴客は55万人とそこそこ入り込み客はあるが、全体として横断道通過の約120万人台のお客を活かし切れていません。 近隣に目を向けてみますと、金城の美又温泉は開通当初に比べると50%増の17万7,000人。旭温泉の詳しい数字は持っていませんが、旅館の建設ラッシュを見ると相当伸びていると予想されます。石見町の香木の森公園は2万人が15万人と大幅増となり、来年度の法人化と若者の新規採用が決定しています。 このように横断道効果がはっきりあらわれているそれぞれの地域は、もちろんアイデアもあったと思いますが、大都市圏のニーズがそこにあったからと考えられます。 そこで、私は提言をいたします。白砂青松と、おいしい新鮮な魚では限界があります。それプラス日本海の荒波が見おろせる温泉開発こそが地域の活性化につながるであろうと。しかし、問題点は幾つかあると思われます。まず泉源、これがないとどうにもなりません。次に交通アクセス、浜田インターから近くであるということ、有福温泉が以外に苦戦しているというところを見ると、10分以内が条件で、近ければ近いほどよいように思います。第3に、既存の施設に連動するかどうか。夏時期にはインターから右折のエリアは交通渋滞がひどく、むしろお魚センター寄りのインターを出て左折のエリアが望ましい。第4に、県内にも相当数の温泉が乱立している。それなりのコンセプトを持ち、ストーリーがないと生き残れない。第5に、市民の理解が得られるかどうか、その施設が市民の福祉厚生をも考えたものでなければならない。第6に、民活利用の第三セクターであることが望ましい。 以上の点を考えたときに、私の脳裏に浮かぶのが生湯地区であります。和泉式部が生湯を使ったという伝説のあるその地区は、インターを出て左折をして菅原団地を抜けると、わずか四、五分の位置にあり、海岸線は県立自然公園にもなっており、すばらしい場所であります。ここら一体を開発し、クアハウスを中心にした市民向けの、特に高齢者に優しい施設の展開をし、一方、ゲストハウスやペンション村、旅館・民宿団地などの整備をし、人口海水浴場などを配し、中国自然歩道沿いの竹林を整備し、平安時代風の空間を創出し、女性に受けるような和泉式部公園などを建設してはどうか。東の海浜公園一帯が主としてヤングのためのゾーンであるなら、この地域は女性とシルバーに優しいゾーンという位置づけをしてはいかがかと考えますが、ご所見をお伺いいたします。 また、この構想の中の民活エリアに、地盤沈下している公衆浴場経営者の方の進出や、その他の業界の方の転業、Uターン希望者の起業家としての育成などを含めた創業者支援資金の積極的な導入を図ってはいかがかと考えますが、ご所見をお伺いいたします。 以上、壇上での質問2点、よろしくお願いいたします。 ○副議長(高見庄平君) 市長。            〔市長 大谷久満君 登壇〕 ◎市長(大谷久満君) 14番議員の質問にお答えいたします。 第1点の今後の国際交流につきましてでありますが、これはきのう27番議員にもお答えしておりますように、恒久平和を願う者として、また核兵器廃絶を都市宣言している市としまして大変残念に思います。遺憾であります。しかしながら、世界が果たす国際貢献という観点から考えまして、国際交流は今後とも続けたいと思っております。27番議員にも申し上げましたが、国レベルのことと、地方レベル、特に市町村レベルの草の根運動にも匹敵する運動でありますので、私はやはり平和を守るのは、本当に守るのは市民レベルだと思います。国は国家権力で動いておりますのでいろんな思惑等があると思いますが、それにはあのような核実験というものには強く抗議をし、遺憾の意を表したいと思いますが、民衆レベルはやっぱ平和を希求していると思います。また、平和をともに享受して、ともに生きる社会をつくって繁栄をするというのが民衆の考えでありますし、もともと人類の目標でもございます。 そういう意味で、私は民衆レベルのエネルギーを大事にし、理解を求めて、国家権力がああいうことをしないような運動に結びつけたいと、こういうふうに思っておりますので、ご理解をお願いをいたします。 それから、朝鮮民主主義人民共和国との問題でありますが、情勢が許せばすぐ行きたいと思うんです。環日本海時代を迎えておりますし、そういう点から浜田港を核としたゲートウエイシティとして伸びたいという構えがありますので、何としても環日本海は最低の地域であると。つまり北朝鮮、南朝鮮、あるいは韓国、さらには中国も一部出ていますけれども、本当の中国はシナ海の方にありますから、ベトナムを含めてと思います。そういう意味で、いわゆる北東ジア地域研究センターのことも県にお願いしておりますけれども、そういう点での北東アジア地域全体の民衆の理解、あるいは相互の文化を尊重して尊敬をしていくことが大事でありますので、そういうふうに思ってますが、ご質問にありました、朝鮮民主主義人民共和国はまだ社会情勢がはっきりしないという点で、まだ交流が進んでおりません。招請状も来ておりません。個人的には来るんですよ、いろんな手紙とか新聞等は。私は県会議員のときに、県会議員超党派でつくった日朝議員連盟をつくったんですから。私、事務局長やってました。そういう関係で自民党を含めてみんなで行こうと決めたんが変わったんですね、日韓関係から。それから、個人的には新聞等来ますけれども、いろんな情報を送ってきますが、市民レベルまで行こうというところにならんと思いますね。そういうことに早くなりますように心から願っております。 それから、2点目の地域活性化と温泉開発でございますが、確かにおっしゃるように、すばらしい夢であると思います。温泉というのはそういう夢を誘うもんなんですね。そういう意味で午前中にも答弁申し上げましたように、海浜公園の付近、いろんな施設が集まっているところへつくっていきたいと。それは泉源を市が持つということが肝要です。民間でなくって市が持つということが肝要でありまして、そしてそれを市民福祉につなげていくということで、市民の憩いの場、あるいはもちろんお年寄りの憩いの場等にしたいということが念願であります。 したがって、そういう観点でありますので、それはそれとしてご理解をお願いをしたいと思います。 今ご質問になりました生湯地区につきましても、先ほど経済部長が答弁しましたように、島根県に残された自然公園地域ですね。したがって、それはそれとして、自然歩道等も含めて何とか立派なものにしたいという点でありますので、これはこれとして今後県と十分整備を図っていきたいと思います。県の方からもそういう地区の整備計画を出してくれと、こう言っておりますので、それはそれとしてすばらしいものにしたいと思っております。もちろん、そのときには、今おっしゃるようないろんな温泉のいわれ等々も宣伝して優しいゾーンをつくっていきたいと思っております。そういう意味で、この点につきましても、浜田市将来の構想を考える上でぜひともまた参考にさせてもらいたいと思います。 それから、民間におかれまして新しく事業を展開される場合には、先般提案しております創業者支援資金、何人か今活用中だそうでございますが、さらに積極的な活用をお願いしたいと思っております。以上であります。 ○副議長(高見庄平君) 14番牛尾昭君。 ◆14番(牛尾昭君) 若干再質問をさせていただきたいと思います。 国際交流に関しましては、市長さんのスタンスといいますか、十分、昨日からわかっております。実は安心をいたしました。やはりトップは決断をするということが大事だなということを、つくづく昨日感じました。まして、せっかく1988年から、市長さん昨日言われた、たった5万人のまちなんだと、たった5万人のまちが1988年から地道にいわゆる国際交流を続けてきている、そんな実績がある、ということで今後絶対中止されては困るというふうに思っておりましたので、私は昨日の答弁で大変安心をいたしました。 そこでちょっとお尋ねをするんですが、実は今年国際交流、児童交流は、今年は中国の番でして、小・中学校の代表の方が行かれて大変歓迎を受けたと。しかし、向こうからお見えになる方が、何かいろんなことがあったんでしょうけど少なくて、Pの方がせっかく待ち望んでいたけど、がっかりたというような声を聞きました。やはり隔年交流ですから事前の準備が十分されていたはずなのにそういうことがあったというのは、非常に残念だと思うんですけれども、先般の栄成市との友好協約の中でも、市長さんは児童の交流もしたいんだというようなこともおっしゃっていましたが、今年の現状を見るときに、今後の児童交流はどうなるんかなということでちょっと心配をしておりますが、その辺何かございましたらご答弁をお願いをいたします。 それから、先般県の方において島根国際センターというのができまして、国際短大の中にも西部支所ですか、できております。これから当然人的交流ではなくて経済交流だということで、その中に経済交流室ができていて、中国とベトナムですか、これは専任のアドバイザーをこちらへ置くんだというようなことで、県も積極的に実は動いておると。片方、浜田商港は県の重要港湾ですけども、浜田にある浜田の港である。境港を見るときにFAZの関係から境港貿易センターも含めて境港の周辺がすごく今盛り上がっておりまして、島根県の東部の5市町村もその三セクに出資をすると。鳥取県は3億、島根県も1億出しているわけですけれども、非常にあの辺は平成10年春の開業を目指して頑張ってるわけですね。平成10年という年は、ちょうど浜田の5万トンバースができる多分年だと思うんですね。実は先月の18日に釜山と境港の航路が開通したと。これ境港がですね、世界につながる3本目のルートなんですね。で、片方はどんどんどんどん行ってしまうと。島根が1億出してここにかんでいるからいいようなもんではありますが、やはり浜田市としても、今後のポートセールスを考える意味で、この境港貿易センターあたりで1,000万か2,000万ぐらい出資をしてですね、参画をして境の情報を全部得るんだというような姿勢が必要ではないかと思いますが、この辺についてお尋ねをしてみたいと思います。 それから、地域の活性化と温泉開発についてですけれども、きのうから実は定住化の問題が出ていまして、若者をどうやって引きとめるかというようなことが、きょうもそうですけども、論議がされておりました。前段で申しましたが、商店街、相当ストロー現象と大型店の攻勢で疲弊をしております。昭和62年の12月に、やがてゴーストタウンになるというようなことを私、一般質問で言ったことがあります。今そこまではいきませんが、相当中心商店街も10店単位ぐらいで歯抜けがやがて起ころうとしています。そういう中で、私はこの温泉開発をしかけることによって、あの地域にスポットを当てながら、やはり転業するといいますかね、物販で飯食えないから、おれ旅館やるんだと、ペンションつくるんだというような、そういった浜田に住んでおられる方が商売やめてよそへ出ていくと、流出していくというような時代の中で、やはり踏みとどまっていただいて、浜田で生き残りたいという人のためにそういったエリアの開発をぜひすべきじゃないかと。それは私は今の時期ではなかろうかと考えます。それはいろんな考え方がありますからあれなんですけども、そういうわけで、この温泉開発と地域開発を結びつけて、テンポを上げて早くその辺をしなきゃいけないというふうに私、実は考えております。 そういう観点から、これ官報に載ってたんですけども、「海辺の健康拠点整備へ」ということで、建設省と厚生省がジョイントで、来年から、「タラソテラピーと呼ばれる海洋療法のための海辺の健康拠点づくり事業をスタートさせる」ということを読みまして、これはまさに今私が言いましたようなリゾートマンション、民宿村など、その辺の整備も全部できるわけですね。そうすると、来年度からスタートをするんですが、西暦2000年までに全国で20か所の整備なんですね。既に初年度は7か所決まっているわけです。そうすると、ひき算ですから13か所しかないんですけど、やはり早い目に声を上げてぜひこれに乗っかるというようなことが必要ではないかと思いますが、その辺について検討されているかどうかお尋ねいたします。 ○副議長(高見庄平君) 市長。            〔市長 大谷久満君 登壇〕 ◎市長(大谷久満君) 再質問にお答えいたします。 県の国際交流センターがありますけども、西部支所が短大の中につくられております。私は副理事長ということでこちらの管理運営に当たっておりますが、境港のことも今おっしゃいました。そこで、境港というのは島根県と鳥取県の共同管理港なんですね。ですから、ここの管理組合議会というのがありまして、双方から議会議員が出て議長を決めてやってます。それで、毎年、島根県と鳥取県、交代に役員やっとるんですね。ですから、島根県側は、僕から言わせればその方がひいきなんだろうと、こういうてひがんで言うんです。自分のとこの子供の浜田港をほうっといて何で世話せにゃいけんかと、こういうことを言うんです、やはり宍道湖周辺、中海周辺の地域関係で昔から共同管理組合をつくって運営しておられます。そういうことで、向こうの方には島根県の資金が流れておりますが、こちらの方には、浜田港にはないわけですね。そこで、いろいろと折衝をした結果、浜田港振興会というものをつくったんですが、県も商工労働部、土木部が入って一緒に浜田市とつくっておりますけれども、そういうふうないきさつがあるわけであります。ですから、市から出資ということはちょっと似合わないと思いますね。 それから、貿易関係の問題でありますが、確かにおっしゃるように、境港はどんどん、FAZも含めて、あるいは汽船の寄港地にも入っておりましてなっておりますが、何と言っても経済活動というのは民間がされないと難しいんですね。行政というのはどうあるべきかということを研究したり情報提供もしますが、実際経済の中枢は経済界です。その方々がやっぱり市と相談されて、県と相談されてやってもらわんとどうにもならないというのが実態です。幸い、今いろいろとやってもらっておりますが、そういう点では境港は先進地だと思いますね。どんどん先に進んでおりますけども、そういう意味で向こうが進んでいると。したがって、浜田市はそのときに負けないようにということで、今いろいろと浜田港の完成までにやっておりますが、まだ西の長浜地区の問題すらやってくれない。今、浜田港の5万トンバースと福井地区の問題、将来の問題。現在使ってるのは西の長浜地区なんです。そこに荷揚場がない、野積み場もない。ラワン材持ってきてもおろせずに回港して、他の港へ行くのが、実践はあるんです。そういう現状を幾ら訴えてもまだあのとおり。せめて鉄道の敷地は買おうと、県と一緒になって。浜田市は浜田市で買いますと、県は県で買うてくださいと、予算組みなさいと言ったって、なかなかそれすらやってくれない。そういうような構えですから、相当な意気込みを持ってやっぱり県と当たらんとね、議場で言うのもおかしいんんですが、やはり格差がありますね。そういう意味で県会議員さん3人にも特にお願いしておりますが、いろいろとやってもらっておりますが、やはりそういうようなことがありますので、それをどうやって打破していくかということで、一生懸命、お互いにやっておられます。このままで行けば進んでますが、そういうことで浜田港のどうやって活用するかという点です。 ただ、県がね、浜田はいいなと言う人があるんです、部長でも。それはバックがあるんですよ。初めてこのとき僕も認識しましたが、浜田港は、今浜田市内、周辺にはないけども、広島が非常に熱心なんです。それが非常に違うと、境港とは。境港は地域でやっておるようだけれども、境港と岡山は関係ないんですよ、どうもね、今はつながりが。どんな会合にも関係ないと。その点、浜田は将来伸びますよと、こういうことを先般県の幹部から聞きまして、なるほどそういう分析もあったんだなと思っておりますが、最近はこの数年間、広島の経済界に非常に熱心にバックアップしてもらっている。そういう意味で広島の自分の港というぐらいなつもりでやっておられますので喜んでおりますが、さらにそういう点も十分踏まえてお互いに頑張りたいと思います。 貿易の関係についての答弁しますと、今の西地区のあの要らなくなった、早う取ってくれとおっしゃるいろんな事務所等々について早く取ってもらいたいということを、近々また県の方にお願いしますが、あれを取らなければなかなか進みません。あれすらほうってあるんではね、5万トンもなかなか進まんと思いますので、それを先にやろうということでありますので、ご理解をお願いをしたいと思います。 それから、あとの温泉開発の件でありますが、ご指摘のように、生湯地区はすばらしいところであります。それはそれとして、あと部長が答弁申し上げますが、県からもあの地区と国府海岸も含めて整備計画をつくって出してくれと、こういうことを言ってます。そういう意味で県下でも珍しい残されたすばらしい海岸でありますから、そういう観点で、今議員もおっしゃるようなことも参考にしながら考えたいと思っておりますが、部長から詳しくまた答弁申し上げます。 ○副議長(高見庄平君) 経済部長。 ◎経済部長(島津博君) ご質問のまず1点でございますが、生湯地区をこれからどういうふうな位置づけをするのかというご提言も含めてのことでございますが、確かにご提言がありましたように、生湯地区というのは大変すばらしい景観のあるところでございます。特に県立自然公園ということでございまして、県の方でもこの自然の景観を損なわないような開発をするべきだというふうな考え方もございまして、今市長からもありましたように、そうした一帯の乱開発でなくて、ちゃんと自然を利用した計画ということで早急な観光振興ビジョンという中にも位置づけていきたいというふうに考えておるところでございます。 この観光振興ビジョンの中では、午前中の12番議員さんにもお答えいたしましたが、この事業は、通産省の補助事業でございまして、国、県、市、それから民間で組織しておりまして、特に専門家の方を招請していろんなご提言をいただくということにもなっておりますので、そうした中でも十分論議をしていきたいというふう考えております。 それから、そうしたことが進めば創設者支援資金等のご提言もございましたが、やはり今なかなか県外からの企業誘致ということは難しい時期でございますので、そうした意味でも創業者支援資金という制度ができて、地元の中小企業がどんどん元気を出していただきたいというのがこの趣旨でございますので、そうした計画等がありましたら、民間での計画等がありましたら十分活用していただくも、大変この制度の上からは重要なことではないかというふうに考えております。 それから、建設省と厚生省の現在計画されております健康海岸というふうな事業ですが、これは平成8年度から建設省の方でそういう構想があるというふうに承っております。これは自治体が中心になって整備構想を策定するという、それにやはり国、県がいろんな支援をされるというふうに聞いておりますので、この点についてもそうした対象事業等が導入できるようなものがあれば、また積極的に考えていきたいというふうに思っております。以上でございます。 ○副議長(高見庄平君) 教育長。 ◎教育長(古原忠雄君) 児童・生徒の国際交流のことにつきましてご質問ございましたので、お答えを申し上げたいと思っております。 石景山区と、本年の8月19日から児童・生徒の相互交流を行ったわけでございますが、ご指摘のように、中国側からお見えになりましたのは12名でございます。7名の児童・生徒が浜田市の方に来ていただきました。この浜田の方からは子供たちと一緒に、子供たちが20名ほど石景山区の訪問をいたしておりますので、子供の児童数から言うと、約13名の方がちょっと数の上では合わなくなっておりますが、この辺につきましては、中国側の方に、ちょうど魏団長にもこのことについてお話し申し上げましたが、中国の国内事情によるものだと、このようにおっしゃいました。 今後、やはりこの児童・生徒の交流につきましては、事前によく協議をして、お互いにホームステイやるわけですから、人員調整をできるように今後とも進めてまいりたいと、このように思っております。以上です。 ○副議長(高見庄平君) 14番牛尾昭君。 ◆14番(牛尾昭君) 担当委員会の部長さんに余り答弁をいただいても申しわけないんで最後にしたいと思います。 国際交流に関しては、先般も澄田知事さんが、石見の活性化というのは石見のオリジナリティーなんだと。出雲部に対して優位に立っているは横断道と浜田港なんだということを講演でもおっしゃったんですが、市長さんのお話を伺いますと、どうも浜田の方はまま子扱いになっておるということで大変ご苦労されているということで、我々市議会議員も3人の県議をしっかり後押しをしながら浜田の活性化のために頑張らなければいけないということを再確認をいたしました。引き続き市長さんもよろしくお願いいたします。 それから、温泉開発なんですけれども、何といいますかね、相当、今浜田市全体、特に卸、小売が低迷をしておるという現状があるわけですね。日本経済そのものが、既に円高の関係で空洞化現象といいますか、高齢化といいますか、いろんな要素の中で経済そのものに陰りが出ているという。そういう中で、当然田舎の島根県の浜田市ですから、比例して景気が悪いわけですね。ですから、そういう中で、やはり、きのうある方の講演会聞いておりました。江戸時代以降、明治維新が一つの日本の経済の大きな革命だったと、改革であったと。それから、2番目の改革は1945年の第2次大戦の敗戦であった。で、第3の改革のときは今ではなかろうかと。今は単なるいわゆる構造不況だけではないもんがあるんだと。日本の経済そのものが変わっていくんだというようなことを講演会でおっしゃってました。何かわかったようなわからないようなお話でしたけれども、結局そういう時期だからこそやはり田舎のまちが低迷しているわけですね。ですから、よほど発想転換をしながらそこへやはり力をといいますか、行政で後押しをしないと民間がなえてしまうという、そういう時期だと思いますので、ひとつそういうことを念頭にお置いていただて、今後の温泉開発が50年、100年、例えばたっても、やはりさすがにいい場所にいい温泉ができたなと言われるような温泉を浜田市でぜひつくってほしいと思います。終わります。 ○副議長(高見庄平君) 7番佐々木喜久君。            〔7番 佐々木喜久君 登壇〕 ◆7番(佐々木喜久君) 失礼いたします。まず最初に、私も新人議員でございます。もとより力はございませんが、全力で頑張ってまいる所存でございます。市長はじめ執行部の皆様、また先輩議員、同僚議員の皆様、どうかよろしくお願いを申し上げます。 それでは、既に通告を申し上げております2つの点について、要点のみ、簡潔に質問させていただきます。何分にも不慣れな点、至らぬ点、多々ございますが、何とぞご容赦のほどよろしくお願いを申し上げます。 それでは、質問に入ります。 まず、1点目の防災対策につきましては、阪神大震災の教訓を生かし、全国各地の自治体におきましても防災計画の見直しが強く叫ばれている昨今でございます。今こそ安全、そして防災という言葉を対岸の火事と見るのではなく、我が身の安全という切実な課題と捕らえ、行政も企業も、また個人にあっても、平素の日常生活の中に取り入れていくことこそ最も大切なことと思います。 そこで、地震や災害をはじめとする各種災害時における緊急情報の徹底の際、交通や電気、電話といったすべての通信網が切断されたときの最後の手段は無線情報以外にございません。その防災無線につきまして、現在浜田市におきましては、防災無線の屋外放送塔が33か所、個別受信機が240余りと聞いております。できれば個別受信機を全世帯に設置していただくのが一番望ましいところでしょうが、なかなか経費の面で難しい点が多々あろうかと思います。また、きのう1番議員よりありました光ファイバー、CATV等の近代的情報システムにおきましても、今のところ具体案はないと思われます。そこで、屋外放送塔が現在33か所で、いまだ設置していない地域があちこちで見受けられます。そこに住む住民の方たちからも、一日も早く対策を講じてほしいとの声も聞かされております。現行の放送塔は、昭和61年から63年に設置されて、以来7年間、何の進展のないのが現状でございます。のど元過ぐれば熱さを忘れるとの言葉のように、あの悪夢のように大きな爪跡を残した山陰大水害も、復興の槌音とともにあのときの怖さも徐々に忘れかけてきた今日、いま一度防災計画の見直しをしていただきたく、強く要望するものでございます。 先日発表されました補正予算の中に、1,250万円をかけて気象衛星情報を自動的に市の防災行政無線に接続し、市民に災害を知らせる緊急情報システムを導入されると聞きまして、大変に喜んでおるところでございます。しかし、これは地震と津波情報に限るということですし、現行の無線に接続ということですので、前段で申し上げました、今設備されていない地域には依然として取り残されていくものと思われます。が、この残されている地域に対してどのような計画を持っておられるのか、お答えをいただきたいと思います。 なお、それに関連しまして、屋外放送のスピーカーの声が聞きずらく、放送内容がはっきりわからないので、地元の嘱託員さんを通して市の行政にお願いしてもなかなか対応してもらえないとの苦情もあちこちでございます。この問題につきましては、地形の状況や天候による電波等の自然条件も影響するものと思われますが、いずれにしてもせっかく多額の経費をかけて設置していただいたものですので、点検整備を徹底していただき、その効果を最大限に発揮できるように万全の対策をよろしくお願い申し上げます。 憲法、そして地方自治体の本来の精神は、災害から国土を保全し、地域住民の尊い生命と財産を守り、安定した豊かな生活を推進するという大前提の上からも、以上の点につきまして、市長の誠意あるご所見をお願い申し上げます。 次に、2つ目の質問といたしまして、イノシシの駆除対策についてでございます。 ご承知のように、ここ数年来、農産物に対する被害は日ごとに大きくなっております。それでなくてもあらゆる面で厳しい農業情勢に立たされている今日、さらに追い打ちをかけるがごとく、激増するイノシシの被害は農家にとって誠に深刻な問題となっております。先祖代々より受け継がれてきた農業に見切りをつけ、後継者の問題もあわせて厳しい状況に直面し、農業をやめていく人も徐々に増えております。過疎化にさらに拍車をかけ、人口減少にも大きく影響している現在でございます。1年間汗水流してやっとの思いで育てて収獲期を目前にしたきょうこのごろ、日暮れを待ち焦がれたイノシシが5頭、6頭と群をなし、あるときは子供を従えて十数頭が出没し、所構わず踏み倒し、食い荒し、一夜のうちに見るも無残な姿に変わり果てた水田の片隅にただ茫然と立ちすくむ人の姿はあわれそのものとしか言いようがございません。せっかく多額な経費をかけて周囲に防護柵を踏み倒し、また網を張っても、網を頭にかぶったまま田の中に入っております。 そこで、そのような悲惨な農家の被害に対して、当浜田市におかれましては、昨年より駆除の経費に対する補助金制度が設けられ、悲鳴を上げる農家にとってはせめてもの救いの手と感謝されているところでございます。その補助金を受けるために申請届け出の締め切りが8月21日と余りにも早く、本格的な被害はその締め切り以降の9月に入ってからが最も多発する時期でございます。ちなみに近辺の弥栄村や金城、旭町といったところにおきましては、締め切り期限はなく、オールシーズンと聞いております。が、当市におきましても、締め切り期限を大幅な延長、またはオールシーズンといった見直しを早急にしていただきますよう強く要望を申し上げます。 次に、市の方より委嘱されています猟友会の方で、いわゆる駆除班に関しての問題点でございますが、捕獲を目的として委嘱されている駆除班の方ですので、捕獲の要望を被害者名簿を添えて市当局を通じてお願いをしても、なかなか現地に出向いていただけず、私も地域の被害者の人たちから責任を問われるような立場になり、連日責められ、個人的にも何度か電話をして、2週間ぐらいしてやっとの思いで現地に来ていただきました。わななどの対策を講じていただきましたが、連日の暑さの影響もあってか、なかなか足も重く、現地に出動しても手当もわずかで、車の燃料代にも足らないような話を聞かされました。 そこで、我々が期待しているようなわけにはいかず、非常に消極的で、足も重たいような感じを受けました。被害対策の一番の決め手は、現地に来ていただき、捕獲をすることが農家を救う大きな力となることと信じております。 そこで、お願いをしたいのは、この駆除班に対しての出動手当の増額、あるいはイノシシの捕獲のたびに、1頭に対しての奨励金制度を設けていただく、いずれかの形で今の制度の見直しをしていただき、駆除班が足軽く、速やかに対応していただくようにお願いを申し上げるものでございます。 以上、大綱2つの問題は、いずれも地域住民のやむにやまれぬ心情から切実なる願いを込めての質問でございます。市長はじめ執行部の誠意あるご答弁を賜りますようお願いを申し上げまして、壇上からの質問とさせていただきます。ありがとうございました。 ○副議長(高見庄平君) 市長。            〔市長 大谷久満君 登壇〕 ◎市長(大谷久満君) 7番議員の質問に逐次お答えをいたします。 初めの防災対策でありますが、ご存じのように、昭和58年災害において、未曾有の雨が降ったということで、その対応策として、私、市長に就任しまして取り組んだのがこの屋外放送塔であります。 これは、もともと水害対策と津波対策であります。したがって、山の方のところは若干手薄になっております。水害ですぐ水につかって早く逃げにゃいけんというところの方々に連絡をするためでありまして、また同時に、地震があれば津波が来るというんで海岸地帯であります。と申しますのは、あの当時、皆さんご存じになりますように、水害というのは、水は黙って来ると、こう言われるんですね。黙って来て、寝とったら背中が冷ようなったと。逃げよう思うて見たらげたが浮いとったというのが実情でありますから、とにかく早く逃げるということが第一番でありまして、大被害をこうむられました三隅町の三賀森町長が、全国的に有名になって、テレビでも言っておられました。とにかく逃げることだということであります。そういうふうな避難対策と人命第一番。人命ということで、物を置いといてでも逃げるということで、人命第一番ということで設置したんであります。そういう意味で、昭和60年度から屋外放送塔と個別受信機を、その当時のお金、相当かかりましたが、1億4,000万円の市費を投じて設置いたしております。その後、3回にわたりまして増設を行って充実に努めておりますが、詳細については部長から答弁を申し上げます。 それから、2番目のイノシシ駆除でありますが、私は、農林業というのを大事にしなければいけないと思います。もちろん産業の基盤でもありますが、人口定住のもとは農林水産業という第1次産業がしっかりしなければ人がおらんようになるんです。ですから、第1次産業の安定、振興というのが定住の第一番だということをいつも申し上げておりますが、そういう点で特に国の方でも、県の方でも、農業対策につきましては、中山間地帯という表現でありまして、中山間地帯の農林業振興というのが、今の政府、あるいは県の農業施策の中心であります。また、島根県としましても、中山間地帯農業がしっかりしなければ大変、人口も減ってしまいます。産業もつぶれてしまうということで力を入れておられます。そういう点でご理解を賜りたいと思います。 イノシシ問題でありますが、今ご質問のありましたように、毎年中山間地帯には出没しまして大変な被害が出ておりまして、農家の方のご苦労を心からお見舞い申し上げます。 市としましても、県の補助事業を活用しまして対策を行っておりますが、昨年からはそれに加えまして、新たに単独の被害防止施設整備事業も実施されております。そのために、今後被害防止に要しました農家負担の軽減に努めておりますが、詳しくは部長から答弁を申し上げます。 そういう意味でいろいろ不満もございますが、県事業の活用という点も含めてご理解を賜ればと思います。どうぞよろしくお願いします。 ○副議長(高見庄平君) 総務部長。 ◎総務部長(大山進君) 具体的な点についてお答えをいたします。 屋外放送塔でございますが、60年度に31か所を設置をいたしておりまして、その後、昭和63年に朝日町と、それから相生町の2か所を増設をいたしたところでございます。 また、個別受信機につきましても、60年度、17か所を設置いたしました。昭和62年度では9か所、その後63年度に100か所を設置、またさらに平成元年度には113か所を設置いたしておりまして、現在までに239か所を設置しているところでございます。 ただいまご指摘のありましたが、阪神・淡路大震災の例を見ましても、情報をいかに早く住民の方々に伝えるかということがその後の災害の救援活動なり、復旧活動の立ち上がりに大きく影響するということでございまして、そのことが今回の災害では立証されておるわけでございます。 今年度、9月議会で予算計上いたしておりますが、地震、津波の緊急情報システム、これとの連動をするという考えでおるわけでございまして、さらにこれの施設の充実を図りまして、今後の災害に対応してまいりたいというぐあいに考えておるところでございます。 なお、屋外放送塔につきましては、宅地等の開発等によりまして地域にそれぞれ変化もあるわけでございますので、この必要性につきましても検討をしてまいりたいというぐあいに考えておるところでございます。 次に、屋外放送塔の音声が聞き取りにくいというご指摘もあります。確かに、地形や、雨、風などの気象条件が重なっているということが考えられるわけでございますが、この点につきましては、そういう雨とか風が吹いとるときには、あっ、放送があるなということがわかる場合は外に出ていただくとか、一時的には窓をあけていただくなどして利用をお願いしたいということを、各地区の嘱託員会を通じましてお願いを申し上げておるところでございます。 屋外放送塔と、それからまた個別受信機のそれぞれの特徴を生かしながら、環境面の諸条件をクリアしながら、今後も的確な情報伝達に努めてまいりたいという考えでおるところでございます。 またさらに、毎月23日は試験放送を流しまして、屋外放送塔等のシステム機能の定期点検も行いまして、またさらに職員の放送技術の向上にも努力をいたしておるところでございます。よろしくお願いしたいと思っております。以上でございます。 ○副議長(高見庄平君) 経済部長。 ◎経済部長(島津博君) それでは、2点目のイノシシ駆除対策についてお答えいたします。 今年度のイノシシ被害防止施設整備事業につきましては、7月15日号の「広報はまだ」に掲載いたしまして、申請手続を8月21日までとしております。これは、こうした施設の事業量をできるだけ早く把握したいということが1つございまして、もう一つには、こうした施設をできるだけ早く設置していただいて被害を未然に防止していただきたいということをねらいとして、そのような時期を設定したわけでございます。設定をしておりますが、作付品種等によりましては施設の整備時期が遅れることもございますので、この申請の手続に関しましては、特殊事情のあるところにおきましては、現在でも個別に対応しておるということが現状でございますので、ご理解をいただきたいと思います。 次に、来年度の取り扱いにつきましては、ただいまご指摘もございましたので、こうした制度の趣旨が十分徹底するように、また農家の皆さんのご意見等も十分聞きながら検討してまいりたいというふうに考えておりますので、この点についてもご理解をいただきたいと思います。 それから、2点目の駆除班の出動手当の増額についてでございますが、浜田市有害鳥獣駆除班20名につきましては、狩猟経験が豊かで、駆除活動の参加が可能な方を選びまして、これは猟友会の方から出していただいておりますが、4つの担当地区に分けまして、被害通報に基づき出動の要請をしているところでございます。 この出動経費につきましては、カラス、タヌキ等を対象にして年1回の一般駆除と、イノシシを対象にした年2回の一斉駆除とがございます。ご指摘のありましたこれらの出動手当の増額につきましては、当面は現行のままとし、現在これと並行して実施しておりますイノシシの捕獲頭数に対して定額助成をする捕獲奨励事業におきまして検討してまいりたいと考えております。この出動経費、捕獲奨励とともに県の補助対象事業でございまして、こうした増額等に対しましては、県に対しましても補助金の増額を要望してまいりたいと、このように考えております。以上でございます。 ○副議長(高見庄平君) 7番佐々木喜久君。 ◆7番(佐々木喜久君) 防災無線の件でございますけども、水害とか津波、あるいは地震ということを中心にした対策ということで、それじゃ山間部の方はどっちかいえばどうでもええんかというような感もいたしますけども、先ほどの山陰水害のときも、この辺の山は特に地滑り常襲地帯であるということで専門家からも指摘をいただたように聞いております。そういう意味では、この前の先般の雨もそうですけども、田橋、横山、櫟田原、鍋石、そういったところには集中的に水害も起こっておる現状でございます。そうしますと、また先ほどの新しいシステムの導入ということにつきましても、地震、あるいは津波のみに限るということであれば、現在取り残されている地域についてはどのような早い対策を講じていただけるのか、そこの辺もひとつよろしくお願いしたいと思います。 また、イノシシ対策につきましても、ちなみに近隣の市町村の例をちょっと調査しましたけども、大田、瑞穂あたりに行きますと、捕獲1頭に対する奨励金は、イノシシの場合が3万円、猿の場合が2万円、そういったことで、特に瑞穂町あたりは、昨年の有害駆除期間で154頭のイノシシがしとめられたと。したがって、今年は非常にイノシシの数も減少しているというような現状も聞きました。 現在、浜田市の捕獲の数を聞きますと、今現在1頭しとめたということも聞いております。夏場には肉は余り食べることはできませんので、そういった駆除班の方もどちらかといば足が重たいということで、こういった奨励金制度が設けられると、もう少し気軽に対応していただけるんではないかと思います。 そしてまた、そういったいろいろな補助金、あるいは奨励金制度につきましても、何とか、本年はもう仕方ないにしましても、来年の秋までには間に合うような対応をひとつよろしくお願い申し上げます。 ○副議長(高見庄平君) 総務部長。 ◎総務部長(大山進君) ただいまの再質問ございました山間地における防災をどのように考えているのかということでございますが、58年災害なり、また63災等の災害におきましても、山間地におきまして家の裏山が崩れたというようなことが多発をいたしております。そういう状況を踏まえまして、その後山崩れ発生予知装置というのを設けておりまして、鍋石とか、長見とか、細谷、それぞれの国府の荒相とか、そういうところの山間地の雨の状況をつぶさに実態を把握するための発生予知装置でございます。何十ミリ以上降れば、200ミリ以上降れば山崩れが起きるとか、そういう基準はあるわけでございまして、それに対応できる発生予知装置も設置いたしまして、山間地の災害防止の一助にしているという状況でございます。 それから、防災無線は、確かに山間地の場合、家と家との間が離れておりまして、効率的に悪い面もあるわけでございます。そのために先ほども申し上げましたが、239か所に個別受信機というのを設けております。これにつきましては、消防団員の方に置いていただくとか、また個人でも設置をいたしておられるわけでございます。これには市も補助いたしました。そういう整備をいたしまして、現在239か所ということでございまして、先ほど申しますように、これにつきましても必要性について今後十分検討してまいりたいというふうに思っておるところでございます。 ○副議長(高見庄平君) 経済部長。 ◎経済部長(島津博君) 捕獲奨励金の問題でございますが、ご指摘がありましたように、他の市町村ではかなり出しておられるということも聞いております。 いずれにいたしましても、やはり基本となりますのは、被害を及ぼすイノシシを捕獲するということが駆除の一番の基本的な対策でございますので、その捕獲奨励金については来年度以降検討してまいりたいと。先ほど答弁いたしましたとおりでございます。 こうしたイノシシが減少しますと、現在やっております間接的な予防であります防護柵等も減ってくるということになりますので、そうした面からの検討をしてまいりたいというふうに考えておりますので、ご理解いただきたいと思います。 ○副議長(高見庄平君) 7番佐々木喜久君。 ◆7番(佐々木喜久君) 再度質問させていただきます。 私の質問に対して、余り満足した回答ではございませんが、時間の都合もございますし、防災対策につきましては、先ほども壇上で申し上げましたように、地域住民の生命と財産を守るという大前提の上から、ひとつ一日も早く浜田市内全地域にそういった防災対策の推進をしていただくことを要望いたしまして、私の質問とさせていただきます。ありがとうございました。 ○副議長(高見庄平君) 以上で本日の日程は全部終了いたしました。 本日はこれにて散会をいたします。            午後4時6分 散会        ────────────────────────── 出席議員(28名) 1番  川  神  裕  司 君       2番  江  角  敏  和 君 3番  牛  尾  博  美 君       4番  横  田  善  雄 君 5番  下  隅  義  征 君       6番  濵  松  三  男 君 7番  佐 々 木  喜  久 君       8番  山  本  富  彦 君 9番  向     惇  雄 君      10番  藤  原  芳  男 君11番  牛  尾     充 君      12番  徳  原  繁  一 君13番  江  口  修  吾 君      14番  牛  尾     昭 君15番  中  村  建  二 君      16番  小  川  泰  昭 君17番  湯  浅     勝 君      18番  高  原  好  人 君19番  土  井     博 君      20番  高  見  庄  平 君21番  坂  田  幸  男 君      22番  本  田  正  人 君23番  大  屋  俊  弘 君      24番  遠  藤  公  輝 君25番  三  明     忠 君      26番  佐 々 木  悦  淨 君27番  花  手  政  勝 君      28番  河  上  佳  典 君        ──────────────────────────  欠席議員(0名)        ──────────────────────────  地方自治法第121条により説明のため出席した者市長      大 谷 久 満 君      助役      徳 富 鞆 之 君収入役     福 重 照 正 君      教育委員長   山 崎   彬 君教育長     古 原 忠 雄 君      監査委員    牛 尾 公 介 君総務部長    大 山   進 君      企画財政部長  小 谷 典 弘 君経済部長    島 津   博 君      建設部長    黒 川 正 則 君市民環境部長  竹 中 弘 忠 君      福祉部長    佐々木 康 夫 君消防部長    東 野 日出夫 君      水道部長    倉 本 昇 明 君教育部長    佐々木 達 男 君      総務課長    中 山 長 久 君人事課長    濱 岡 靖 昭 君      企画振興課長  信 田 久 樹 君財政課長    篠 原 英 臣 君      消防庶務課長  稲 垣 政 敏 君水道部次長   沖 野 邦 男 君      教育総務課長  伊 津 浩 季 君学校給食センター所長             生涯学習課長  宮 本 延 寿 君        川 本 広 義 君世界子ども美術館開設準備室長        三 浦 陸 雄 君        ──────────────────────────  事務局職員出席者事務局長    柳 井 克 仁        事務局次長   吉 田   滋議事係長    吉 田 康 秀        書記      大 塚 隆 信主任書記    篠 原   修        ──────────────────────────...